ラツィオ、インテルなどで活躍した元アルゼンチン代表フアン・セバスティアン・ベロン氏は、ユヴェントスで活躍する同胞パウロ・ディバラを称賛した。伊『football italia』が同氏のコメントを伝えている。
ディバラは夏に4000万ユーロとも言われる高額移籍金でパレルモからユヴェントスに加入。ボカ・ジュニアーズに移籍したカルロス・テベスの後釜としてプレッシャーがかかる中でもここまで8ゴールを挙げ、チームを牽引している。ベロン氏はディバラについて「テベスよりもパワーはないが、より優美な選手」と評し、期待を込めた。
「才能はある。彼に必要なことは継続性を身に着け、トロフィーを勝ち取っていくことだ。メッシはメッシだが、他のアルゼンチン人が彼のようになるならそれは素晴らしいことだよ」
バルセロナのスター、リオネル・メッシの域に達するかは分からないとしつつも、同胞の成長に期待したベロン氏。一方で「過度な期待やプレッシャーを背負ってはならない」とし、盛り上がる周囲をけん制した。
続けてベロン氏はセリエAのタイトルレースと古巣インテルについても触れた。現在セリエAは17節を消化して首位インテルから5位ローマまでのポイント差が4ポイントと接戦の様相を呈しており、先が読めない。
「何が起きるか予測できないね。ユヴェントスはここ数シーズンのように最初から最後までトップを走っていないからね。彼らが復活したことによって、インテルや他のクラブは穏やかじゃないだろうね。マンチョ(マンチーニ)はリーダーとしての資質を証明した。今年のインテルはより彼らしさが出ているね」
ベロンはサンプドリア、ラツィオ所属時代にマンチーニとプレイした関係にある。監督として活躍するかつての同僚の手腕を称賛し、インテルにカラーが反映されていると評した。マンチーニ監督は多くの選手が入れ替わった中でも堅守をベースにしたイタリアらしいチームを作り、インテルを導いている。