「アトレティコは家族」 シメオネがクラブへの愛情を語る

クラブの歴史やカラーを持ったままビッグクラブへ

現役時代にプレイし、監督としても大きな成功を収めたアトレティコ・マドリードは、ディエゴ・シメオネ監督にとって特別な存在だ。シメオネはスペイン『el Pais』に対してクラブへの思いを打ち明けた。

「クラブより大きな存在はない。私は自分が愛されていること、そしてリスペクトされていることを感じているよ。人生で最も困難なことは、変化をして勝ち続けていくことだが、サッカーで最も困難なことは、自分がずっといたいと思うようなクラブを見つけることだと思っている」

近年リーガでバルセロナ、レアル・マドリードに続く第3のポジションを築くアトレティコだが、在籍年数の長い選手や下部組織出身の選手も数多く見られる。彼らにとってもこのクラブは特別な存在だ。
「ゴディンとフアンフランはここに居続けたいと思っているし、ガビもまだまだ良いプレイを続けている。オリベルとフェルナンドは帰ってくることを望んだし、グリーズマンはもう家族の一員だ。我々はチーム以上のもの、固く結びついた家族なんだ」

11-12シーズンの途中から就任したシメオネは、同シーズンのヨーロッパリーグ優勝を果たすと、翌シーズンはUEFAスーパーカップと国王杯を獲得。13-14シーズンにはリーガ制覇ならびにチャンピオンズリーグでの決勝進出を果たすなど、アトレティコをトップクラブの一員に成長させた。しかし、アルゼンチン人指揮官の野望は終わらない。

「4年前の12月に就任して以来、私はずっと挑戦を続けている。それは、アトレティコを世界有数のトップクラブにするというものだ。どのように? クラブやチームの持つエッセンスを変えずにだ。歴史から生まれたカラーは変えることが困難なものだからね」

「『バルセロナのようなプレイがしたいな』と思ったところで我々はバルセロナではないのだし、そうなりたいとも思っていない。仮にそうしようとするならば、それはクラブの歴史やカラーを失うということだ。ビッグクラブになるためには、自分たちのやりかたでなくてはならない」

クラブのアイデンティティを失わず、成長していきたいと話したシメオネ監督。ビセンテ・カルデロンでの熱狂的な声援を受けてアトレティコは更なる飛躍を目指す。

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