若かりし頃からアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナと比較されてきたバルセロナFWリオネル・メッシは、やはりマラドーナから刺激を受けていたようだ。
スペイン紙『マルカ』によると、メッシは誰か特定の選手を憧れにしていたわけではないと語ったが、マラドーナのプレイを意識していたことを認めている。
「僕はこれまで誰か特定の選手を模倣したことはないけど、インスピレーションを受けたのはディエゴかな。意識し始めたのは彼がスペインからアルゼンチンのニューウェルズ・オールドボーイズに戻ってきた頃だね。あれは1993年だった。彼はアルゼンチンに戻ってくるとともに1994アメリカワールドカップ予選に向けた代表メンバーに加わったんだ。もし誰かが僕に良い刺激を与えたとするなら、それは間違いなくディエゴだろうね」
当時のアルゼンチン代表は南米予選を勝ち抜くことができず、プレイオフに回ることとなっていた。マラドーナはそのプレイオフでチームに復帰し、ワールドカップではキャプテンマークを巻いた。ドーピング問題などで最後までチームに留まることはできなかったものの、アルゼンチンに帰ってきた英雄にメッシも心を動かされていた。
左足一本で世界を制するところや、5人抜きドリブルを決めたシーンなどはマラドーナに近いものがある。今ではマラドーナを超えたとの意見も多く、マラドーナの母国帰還は偉大なサッカー選手を生み出すことに大きく貢献した。