これぞ南米王者の底力! 広島が試合を支配するも“1発”を決めたリーベルが決勝進出

広島はチャンスを多く作ったが……

クラブW杯準決勝が16日に行われ、サンフレッチェ広島とリーベル・プレートが対戦した。

中2日でこの試合を迎える広島に対し、準決勝から参戦のリーベル・プレートは試合序盤からハイプレスを掛ける。10分には前線からのプレスで広島GK林卓人のミスキックを誘いチャンスを作るなど、序盤はリーベル・プレートが押し気味で進む。

しかし時間が経つにつれて広島がペースを掴みだす。12分にMF青山敏弘がロングシュートを狙うと、22分にはMF柏好文のパスを受けたFWドウグラスがボックス内に侵入。シュートは相手DFにブロックされたが、攻撃の形を作り出した。
26分にも広島は柏のパスに抜け出したFW皆川佑介がシュート。さらに33分にはスタメンに抜擢されたMF茶島雄介が左サイドをドリブルで駆け上がり、コースを狙ったシュートを放つ。いずれもリーベル・プレートGKマルセロ・バロヴェロのセーブにあうが、広島が南米王者を圧倒する。

40分にも皆川にビッグチャンスが訪れる。青山がゴール正面でボールを持つと、前線でフリーになっていた皆川にピンポイントパス。ボールを受けた皆川は反転から強烈なシュートを放つが、またしてもバロヴェロに止められ、先制点とはならなかった。

広島が圧倒的に押し込みながらも得点が取れないで前半を終えると、後半はリーベル・プレートが先にチャンスを迎える。48分に右サイドを崩すと、ゴール至近距離からMFロドリゴ・モラがボレーシュート。シュートは抑えきれずゴール上空へ外れたが、南米王者が前半とは違う姿を見せた。

その後、両チームともにチャンスを作り出せないまま時間が進むが、72分にリーベル・プレートが右サイドでフリーキックを得ると、遂に均衡が破れる。深い位置からボックス内に蹴り込まれたハイボールに対して、GK林はゴールマウスを飛び出しキャッチを試みるが、掴みきれず。こぼれ球をFWルーカス・アラリオがヘディングで押し込み、リーベル・プレートが先制に成功した。

ビハインドを負った広島はエース佐藤を投入して得点を狙いに行くが、守備を固める相手を前にチャンスすら作らせてもらえず。アディショナルタイムに放ったDF塩谷司のミドルシュートもネットを揺らすことはできず、0-1のままタイムアップとなった。

勝利したリーベル・プレートは決勝に進出。惜しくも敗戦となった広島は3位決定戦に回ることになった。
 
[メンバー]

サンフレッチェ広島:林卓人、千葉和彦、佐々木翔、塩谷司、青山敏弘、森崎和幸、柏好文(→ミキッチ 61)、茶島雄介(→佐藤寿人 76)、清水航平、ドウグラス、皆川佑介(→浅野拓磨 66)
リーベル・プレート:バロヴェロ、マイダナ、バランタ、バンジョーニ、メルカド(→マジャダ 85 )、クラネビッテル、サンチェス、ピスクリチ(→ビウデス 64)、ポンシオ(→ルイス・ゴンザレス 57)、モラ、アラリオ

[スコア]

サンフレッチェ広島 0-1 リーベル・プレート

[得点者]

リーベル・プレート:アラリオ(72)

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