「今のプレミアリーグを美しくしたのは私だ」ロナウド&メッシ以上にサッカー界に革命をもたらした人物とは?

“ボスマン判決”の発案者

“ボスマン判決”の発案者

激しい競争が魅力のプレミアリーグ photo/Getty Images

クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシがサッカー界にもたらした影響力は計り知れないが、彼ら以上に重要な影響力をもたらした人物こそ“ボスマン判決”を考案したジャン・マルク・ボスマンである。

このボスマン判決が1995年に施行されて以降、所属クラブとの契約が満了した選手は自由に他クラブと契約交渉することが許されるようになった。これをキッカケに選手とクラブの力関係が大きく変化し、選手はより高い年俸を間接的に要求できるようになったのだ。

1995年以前はクラブが様々な契約のトリックを使って所属選手を捕虜のように扱っていたとボスマン氏は振り返った。英『ガーディアン』が同氏のコメントを伝えている。

「1990年に私はまるで捕虜のような扱いを受けた。その当時、私の所属するリエージュとの契約は満了を迎えていた。クラブは私にそれまで受け取っていた年俸の4分の1しかない金額で新契約をオファーしてきたんだ。一方で私との契約に興味を示してきたダンケルクのクラブに対しては、私を獲得した際の4倍の移籍金を要求した。つまりどういうことか分かるかい? 彼らは私を残留させる場合は4分の1の価値とみなし、放出する場合は4倍の値札をつけたんだよ。私にはこれを受け入れることなどできなかった。完全に違法なことだと思ったからね。でも受け入れなかったことで、私は選手としてプレイする場所を失ってしまった。これさえなければ私は他のクラブでより多くのお金をもらうことができたんだよ」

この一連の出来事によりボスマン氏はクラブやUEFAを相手取った訴訟を起こし、そのいずれも勝訴した。そして彼の法廷での戦いは選手のクラブに対する権利向上をもたらし、契約満了を迎えた選手は移籍金ゼロで他クラブへと加入することが可能となったのだ。

同氏はこれ以外にも、EU圏内のクラブチームがEU国籍の選手を外国籍扱いすることの撤廃も実現させた。これによりEU域内の選手保有の制限がなくなり選手の流動化やリーグのマネーゲーム化が加速することとなった。

多くのルール改正に努めたボスマン氏は現在のサッカー界に与えた影響については次のように語った。
「ジャン・マルク・ボスマンが今のプレミアリーグを美しくしたんだ。そう言っても過言じゃないよ」

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