現役引退の鈴木隆行 水戸でのアマチュア契約について語る

震災後、地元水戸でプレイした

ジェフユナイテッド千葉は7日、今季限りでの現役引退を発表した鈴木隆行の引退会見レポートを公式サイトに掲載した。

鈴木は引退会見で、地元水戸ホーリーホックで給料をもらわずにプレイしたことについて振り返っている。
「アメリカから一時帰国した日の翌日に、震災が起きました。みなさんもご存知のとおりあのような状況になって、(アメリカに)帰りたくないと思いました。それで何か、できることがないかを探したのですが、結局はサッカーしかできなくて、サッカーを通じて少しでも地元のためになれればと思って、プレイすることになりました」

「でも、自分が何かをしたいと思っていましたが、逆に勉強させてもらうことや支えていただくことがたくさんあって、いつの間にか自分が何かをするのではなく自分が支えられていました。人間としてもまだまだだなと思ったし、力も何も全然ないなと思いながら4年間プレイをしていました」
水戸を退団後、自ら千葉のトレーニングに参加して2015シーズンの契約を勝ち取った鈴木だが、今年の10月頃に突然引退することを決めたようだ。

「今まで21年間プレイしてきて、チームが決まってなくても、どんな状況になったとしても辞めたくないなとずっと思っていたのですが、今年の10月に辞めようと思って決断しました。次に進みたいという気持ちが凄く強くなって、それがプレイしたいという気持ちを超えたのだと思います」

「次へ進みたい」と感じた鈴木の“次”とは、指導者のようだ。鈴木は引退後にやりたいことを聞かれると「若い頃は、引退した後はサッカーに関係する仕事には就きたくないと思っていたのですが、最近はサッカーに携わる仕事に就きたいし、自分の経験を活かしてしっかり勉強して、指導者の道に進みたいという気持ちが非常に強いです」と明かした。

鈴木はA級ライセンスを取得しており、国内に問わず、海外でもチャンスがあれば行きたいと話している。いままで選手として新しいことにチャレンジを挑み続けた鈴木は、引退してもあらゆる国の空気を吸い、日本サッカーに貢献を続けるだろう。鈴木隆行の今後に注目だ。

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