本田の発言がミランを変える? クラブOBや元伊代表監督からミラン批判続々

方向性が見えないクラブ運営に批判集まる

ミラン所属の日本代表MF本田圭佑は、10月4日のナポリ戦で0-4の大敗を喫した際にミランのスタイルに苦言を呈した。この発言は大きな問題としてイタリアメディアにも取り上げられ、本田はミランにとって厄介な存在となりつつある。しかし、そんな本田の言葉に後押しされるかのようにミランのレジェンドや元イタリア代表監督からミランのスタイルを批判する発言が相次いでいる。

伊『フットボールイタリア』によると、元イタリア代表監督のチェーザレ・プランデッリ氏はミランの中盤の質が落ちていると指摘し、個の力だけで打開するやり方には無理があると主張している。

「サンプドリア相手に今季最高の戦いを見せたあと、ミランはカルピ相手に再びドリブルや個の力だけでチャンスを作ることが限界に達していることを露呈した。今のミランは中盤のクオリティが低く、堅苦しいスタイルでプレイしているように見える」
さらに伊『カルチョメルカート』によると、かつてミランで黄金期を経験したデメトリオ・アルベルティーニ氏もミランの戦い方にプロジェクトが存在しないと厳しい指摘をしている。

「ミランは未だに25~30年前のやり方でチームを運営しているが、もう時代は変わっている。今のミランのやり方は古いんだ。ミランは大金を費やして未来へ向けた基礎を作り上げようとしたが、場当たり的な補強だけでそこにプロジェクトが存在しない。この状況を変えられるかはベルルスコーニ次第だけどね」

これらの発言はナポリ戦後に本田が語ったことと似ている。本田は今のミランにはストラクチャー(構造)が存在せず、今のやり方で勝つにはPSGのように大金でスター選手をかき集めるしかないと発言した。つまり現在のメンバーでは誰がピッチに立っても結果は同じで、チームの方向性から見直していかなければならないとの意見だ。

当初は本田の発言も異端視されたが、ここ数日はパオロ・マルディーニ氏も含めミランの体制を批判する発言が増えている。本田の発言に同調したわけではないだろうが、チームのスタイルに疑問を持つ者が増えたのは事実だ。本田の発言からミランは変わるのか。ミランの伝統に変化が起きようとしている。

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