元イタリア代表FWアントニオ・ディ・ナターレが12月20日で現役を引退することが先月発表されたばかりだが、ヴェローナに所属するFWルカ・トーニも今シーズン限りで引退することを発表。イタリア代表を代表するストライカーが立て続けにスパイクを脱ぐことになった。
トーニは「引退するときが来た。ヴェローナを残留させて、引退を祝いたい」とコメントしたという。『スカイスポーツ・イタリア』が伝えた。
現在38歳のトーニはモデナでプロとしてのキャリアをスタートさせた。その後2005-06シーズンからプレイしたフィオレンティーナではセリエA得点王を獲得。2007年から活躍の場をブンデスリーガに移し、バイエルン・ミュンヘンに加入。移籍した最初のシーズンで24ゴールを挙げてブンデスリーガでも得点王に輝く。
その後、ローマやジェノア、ユベントスなどでプレイするも活躍できずにいたが、2013年夏にヴェローナへ移籍し復活を遂げる。昨季の2014-15シーズンには22ゴールを記録し、インテルに所属するマウロ・イカルディとともにセリエA得点王に輝き、史上最年長(38歳)でのトップスコアラーとなった。これまでセリエAでは通算152ゴールをマークする。
イタリア代表としては2004年8月アイスランド戦で代表デビュー。2006ワールドカップのメンバーに選出され、イタリア代表の優勝に貢献した。
現在ヴェローナは未勝利が続き最下位に沈む。クラブの公式サイトによるとトーニは「私たちのファンは敗北しても熱狂的に応援してくれている。20年のキャリアでこんなことは見たことがなかった。(残留にむけて)奇跡を起こさなければならない。私たちは諦めていない」と意気込みを語っている。