[プレミア最強ガイド2015-16]イングランド期待の有望株、争奪戦を制するのは?

バルサからも注視されるストーンズ

今月(※編注:11月)17日、ロンドンで開催されたイングランドvs.フランスの親善試合。同時多発テロの惨劇の被害者となったフランスをサポートしようと、ウェンブリー・スタジアムは赤・青・白のトリコロールカラーでライトアップされ、国歌演奏を敵味方関係なく大合唱するという、特別な雰囲気の下に行われました。

そのなか、水面下で注目を集めている選手がいました。エヴァートンのDFジョン・ストーンズです。今夏、チェルシーから3000万ポンドの違約金を提示されたものの、ロベルト・マルティネス監督や上層部が固辞して残留したことが話題となった選手ですが、チェルシー以外のスカウトが、この21歳のイングランド代表に熱い視線を送っていたのです。

イングランド代表は、13日にスペインとも親善試合を行いましたが、バルセロナのスカウトが視察に訪れたことが明らかになりました。強靭な肉体や身体能力だけでなく、足元の技術がありパスワークにも柔軟に対応できるストーンズを評価、来夏の補強リストの上位に入れる確認をするためにバレンシア州アリカンテにあるエスタディオ・ホセ・リコ・ペレスを訪れました。しかし、残念ながらお目当ての選手の出場機会はありませんでした。 そこで、ロンドン・ウェンブリーで開催されたフランス戦にも足を運び、その技術の確認をしたと報じられたのです。
バルセロナとエヴァートンは、MFジェラール・デウロフェウを売買するなど友好的な関係が構築されているクラブ同士。今夏チェルシーが提示した3000万ポンドを上回る、4000万ポンドを提示すれば、ストーンズのバルサ入りは現実味を帯びてくるだろうと報じられています。

一方、イングランド国内でも将来有望なDFを簡単に見過ごすわけにはいかないと動き出したクラブがあります。チェルシーの今夏の動きを静観していたマンチェスター・ユナイテッドです。チェルシー、バルセロナといった欧州強豪クラブがアクションを起こしている事も影響し、再調査を開始。来夏にはストーンズ獲得合戦に参戦するのではないかと報じられています。

先日、バルセロナのDFジェラール・ピケが英紙テレグラフのインタビューに応えました。そこで聞かれた世界のベスト11に、彼はメッシ、ネイマール、デヘアといったクラブや代表で一緒にプレイするチームメイトに加え、ストーンズを加えたのです。バルセロナのスカウト陣の動向を把握した上での選考かどうかは分かりませんが、将来性豊かな能力を持つ選手であることを認めた証であることは間違いありません。今後、ジョン・ストーンズ獲得競争が激化することは間違いなさそうです。
文/西岡 明彦
theWORLD168号 11月23日配信の記事より転載

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