離されてしまったドルトムント、優勝は完全に消えたか

勝ち点5差に迫ってきたヴォルフスブルク

20日のハンブルガーSV戦を1-3で落としたドルトムントは、首位バイエルンと勝ち点差8がついてしまった。ブンデスリーガではほとんど負けないバイエルンにとっては充分すぎる貯金で、優勝を遮るものは何もない。今季のドルトムントは開幕からゴールを量産していたためにバイエルンのライバル候補と目されていたが、アメリカ『ESPN』は上より下を見た方が良いと指摘する。

今季のドルトムントといえばファンタスティック4を中心とした派手な攻撃と、バイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキと得点王の座を互角に争うピエール=エメリク・オーバメヤンの存在が際立ち、バイエルンの対抗馬に挙げられている。しかし気づけば3位ヴォルフスブルクが勝ち点5差まで迫っており、バイエルンを追うどころではなくなっている。順位表を見てもドルトムントは18失点を喫しているのに対し、3位のヴォルフスブルクは失点15だ。バイエルンと張り合っているのは得点部分のみで、失点数はかなり多い。
ハンブルガーSV戦では代表戦から戻ってきた香川真司をはじめ、選手たちのパフォーマンスも最悪だった。まさかのオウンゴールもあり、どこか昨季のドルトムントに戻ってしまったようにも思える。代表戦の疲労を補えるだけの選手層を誇るバイエルンに対し、ドルトムントはやはり層が薄い。毎回疲労を理由にしていてはバイエルンとのタイトルレースは争えない。

今季は優勝の期待も少しばかり出ていたが、そんな話題もハンブルガーSV戦を最後にピタリとやむだろう。バイエルンを見て戦うより、チャンピオンズリーグ出場権を守るために下の集団を見ながら戦うべきなのかもしれない。

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