サッカー男子日本代表は17日、W杯アジア2次予選でカンボジア代表と対戦した。
12日のシンガポール戦を3-0で制した日本が年内ラストマッチに向かう。対戦相手のカンボジアはグループEで未だ勝点を得られていないが、気を抜くことは許されない。日本はシンガポール戦から8人の先発メンバーを入れ替え、MF香川真司、FW岡崎慎司といった主力選手が先発に名を連ねた。
予想通り引いて守るカンボジアを相手に、日本は攻め込みながらもゴールが遠い。10分、岡崎が相手DF2枚の間をすり抜け、フィニッシュに持ち込む。このシュートがこぼれたところに原口が詰めたが、ボールは相手DFに当たった。続く15分には、楔のパスを受けた香川が反転からシュートを放ったが、これもゴールとはならない。
ボールを持たれる時間が続いたカンボジアだが、パスカットから素早くカウンターに移る。22分、カウンターからFWラボラビーがシュートを放ったが、これはサイドネットとなった。
前半終了間際には香川のクロスから藤春がバー直撃のシュートを放ったが、これも決めることはできず、前半はスコアレスで終わった。
攻撃に変化を与えるため、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督は後半から遠藤航に代えて柏木陽介を投入。すると、ここから流れが変わる。46分、柏木のロングパスを岡崎が頭で落とすと、ここに香川が詰める。香川は相手DFのタックルで倒されたためシュートを打つことはできなかったが、主審はPK判定を下す。絶好のチャンスとなったが、岡崎のシュートはコースが甘く、GKセレイラットにキャッチされてしまった。
先制のチャンスを逸した日本だったが、柏木の左足がゴールを呼び込んだ。50分、左サイドの高い位置でFKを獲得した日本は柏木がボールをセット。左足で蹴りこんだ正確なボールに岡崎とカンボジアMFラボラビーが競り合うと、このボールがそのままゴールに吸い込まれた。
柏木の投入で落ち着きとパスワークを取り戻した日本は立て続けにチャンスを作り出す。58分には原口のクロスからオーバーラップした長友が頭で合わせ、続く61分には交代出場の本田がゴールに迫った。
このまま試合終了かと思われたが、日本は終了間際に追加点を挙げる。88分、左サイドを駆け上がった藤春からクロスが上がると、これに本田が合わせ、強烈なヘディングシュートを叩き込んだ。本田はこれでW杯予選5試合連続ゴールとなった。
試合はこのまま終了。前半はカンボジアの守備に苦しんだ日本だが、年内ラストマッチを白星で飾っている。
[日本代表メンバー]
GK:西川周作
DF:長友佑都、吉田麻也、槙野智章、藤春廣貴
DMF:遠藤航(→柏木陽介 46)、山口蛍
OMF:原口元気、香川真司、宇佐美貴史(→本田圭佑 61)
FW:岡崎慎司(→南野拓実 83)
[スコア]
カンボジア 0-2 日本
[得点者]
日本:オウンゴール(50)、本田(88)