ハートばかり…… 若手GKにチャンスを与えないイングランドに不満のジェームズ

ブッフォンやカシージャスのような存在を生み出すために

イングランド代表監督のロイ・ホジソンは積極的に若手を起用しており、19歳のデル・アリや21歳のジョン・ストーンズなど、チーム全体が若い選手を中心に構成されている。しかし、唯一若手を試さないポジションがある。それがゴールキーパーだ。ホジソンはマンチェスター・シティでプレイするジョー・ハートを固定しており、ストーク・シティで好パフォーマンスを見せているジャック・バトランドにチャンスが巡ってこない。

英『スカイ・スポーツ』によると、元イングランド代表GKデイビッド・ジェームズ氏はバトランドの扱いに不満を持っており、イケル・カシージャスやジャンルイジ・ブッフォンのようなレジェンドを生み出すには若手GKの起用が必要不可欠と語っている。

「イングランドは素晴らしいGKを3人揃えている。ハート、バトランド、フォスターだ。特にジャックのパフォーマンスは、ポジション争いを激しくするうえでは良いことだ。問題はイングランドが若いGKにチャンスを与える傾向がないことだ。我々はいつも経験豊富なGKを選択しようとする。カシージャスやブッフォンは150キャップを記録しているが、それは彼らが10代から起用されているからだ」
22歳のバトランドはハートに比べれば大舞台でのプレイ経験が少ないが、プレミアリーグではビッグセーブを連発している。196cmと上背もあり、将来が楽しみな選手でもある。しかし現在は28歳のハートが不動のGKとして構えており、恐らくEURO本大会でもハートがゴールマウスを守るだろう。順調にいけば2018ロシアワールドカップでもハートが務めるはずだ。

そうなるとバトランドの出場機会は限定され、正GKを掴む頃には20代後半になっているかもしれない。イングランド代表は、過去にも国際大会でGKの信じられないミスを起こしたが、経験値の少なさがあのようなミスを招くのではないか。ホジソンはフィールドプレイヤーだけでなく、将来を見据えてバトランドにも出場機会を与えるべきだろう。

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