ドログバがビラス=ボアスの過ちを語る「チェルシーでの指揮を簡単と考えていた」

わずか7か月で終わった政権

チェルシーのスーパーエースだったディディエ・ドログバは、自身の最新の自伝にてアンドレ・ビラス=ボアスの犯した間違いを指摘した。ビラス=ボアスはジョゼ・モウリーニョの再来と期待されたが、チェルシーではわずか7か月しか持たなかった。英紙『デイリー・ミラー』によると、ドログバはその原因がベテラン選手を軽視したことにあると考えており、自分の考えを押し通そうとした行為に問題があったと語っている。

「僕を含め、フランク・ランパードやアシュリー・コールをチームから除外しようとしているといった話が広がり始めたのが最初の問題だった。彼がやったことは正しいし、チームが前へ進んでいくためには必要なことだった。でも、それをするなら僕やランパードをチームに残しておくべきではなかった。僕たちは試合で使われないことに不満を持っていたわけではないけど、僕たちが幸せを感じていないことがチームメイトに影響を与えていたんだ」

「アンドレの間違いは、チェルシーでの指揮を簡単だと考えていたことだ。僕たちが彼のやり方に従えば勝てると思っていたのだろう。でも経験豊富な選手の意見に耳を傾け、コミュニケーションを取る必要があったね。それをしないのなら、チェルシーのようなチームを指揮しても落ちていくだけだよ」
モウリーニョの再来と言われながら欧州のトップレベルでは結果を残せなかったビラス=ボアス。コミュニケーション不足と過信が成長を妨げたのだろう。モウリーニョは時折間違った行動を取るものの、ドログバやランパード、スナイデルなどかつての教え子たちからは信頼を受けている。戦術だけでは頂点を極めることは難しく、ジョゼップ・グアルディオラやカルロ・アンチェロッティもそうであるように、選手との信頼関係を築くことが何より大切なのだ。

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