マンUは本当に決定力不足か? 英メディアが決定力ランキングを紹介!

意外なチームが1位と最下位に

得点力不足と言われ続けるマンチェスター・ユナイテッドには、ウェイン・ルーニーがFWとしての責務を果たせていないといったものや、アントニー・マルシャルに頼りっぱなしなどの批判がある。確かに12試合で17得点という成績は、上位5クラブの中で最も少なく、得点が奪えないチームとの指摘は間違っていない。しかし、前線の能力が低いとは言い切れない。

英紙『デイリー・ミラー』によると、12試合終了時点でマンUのシュート決定率は20%となっている。これはリーグトップの割合で、数少ないチャンスを確実に得点へと繋げている証拠だろう。

さらに、決定率をランキング化したものを見ると、トップ5に中堅クラブが複数入っているのも特徴だ。2位は19.05%でエヴァートン、3位は19.01%でウェストハム、4位が18.94%でレスター・シティ、5位にようやく16.67%でマンチェスター・シティが入ってくる。ウェストハムやレスターもリーグ戦で好調を維持しているが、彼らもそれほど多くの決定機を作れているわけではない。それでも限られたチャンスを得点に繋げることで上位に食い込んでいる。これはマンUにも言えることで、前線の選手は限られたチャンスを上手く活かしているのだ。
一方、同ランキングのワースト3も面白い。18位が10.58%でワトフォード、19位が10.53%でストーク・シティ、そして最下位が10.48%でリヴァプールだ。リヴァプールはリーグ戦に限らず、国内カップ戦やヨーロッパリーグでもゴールが決まらない試合を続けていた。最も酷いのは9月23日のキャピタル・ワン・カップのカーライル戦で、リヴァプールは47本のシュートを打って1点しか決めていない。

つまりマンUの前線が他クラブよりも劣っているわけではない。問題はチャンスの数が少ないことで、前線にスター選手を迎えることは解決策にはならない。チームとしてどうやって相手を崩すかを明確にすれば、優秀な前線がネットを揺らし始めることだろう。

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