フットボーラーとはフットボールをする人間のことだが、規格外の人気を誇るクリスティアーノ・ロナウドともなれば、映画にも出なければならない。
11月9日、ついにロナウドのドキュメンタリー映画『Ronaldo』が完成し、ロンドンにて完成披露試写会が開催された。プロデューサーを務めるのはF1レーサー、アイルトン・セナのドキュメンタリーも製作したジェームズ・ゲイ・リースだ。
その試写会において、彼は今回の映画製作に際し、ロナウドに密着したことで彼のライフスタイルに衝撃を受けたと告白している。
「私が思うに、ロナウドが要求されているレベルは我々の想像を遥かに超えている。それには膨大な献身と犠牲が要求されている。彼には明確な考えがあって、それは伝説の選手になることだ。歴史的な名手たちと並び評されることを望んでいるが、そのことが少し残酷で孤独なライフスタイルに繋がっている」
また彼は、ロナウドが傲慢であるという世間の批評が“誤解”だとも付け加えた。
「意外に思うかもしれないが、世界的なスーパースターで居続けるというのは簡単ではないんだ。それは悪夢のようにすら思えるね。とてもハードな規律が要求されているんだ」
世界最高峰の舞台で活躍し、莫大な年俸を誇るスーパースターのロナウドだが、その裏では我々には想像し得ないとてつもない苦労があるのだろう。およそ1年間に渡って彼に密着した人間がそう語っている以上、それこそが我々の知りえないロナウドの真の姿なのかもしれない。