シュチェスニー、アーセナルへの想いを語る 「ヴェンゲルを恨んだことなんてない」

レンタルでローマに加入

ヴォイチェフ・シュチェスニーのアーセナルでの未来にはまだ希望が残っているのだろうか。今夏アーセナルからセリエAの強豪ローマにレンタルに出されたポーランド代表GKは所属元への想いを語った。

「1年前に誰かから『お前は来年ローマに行くことになるぞ』と言われたら、ありえないと思っただろうね。僕はいつでもアーセナルとともにあったし、本当のことを言うと、復帰を夢見ているんだ。僕にとっては家族のような存在だし、チャンスがあれば彼らのためにプレイしたいと思っている」

シュチェスニーは伊『スカイ』に対してそう話し、アーセナル復帰を望んでいることを認めた。ここ数シーズンの間アーセナルで正守護神を務めてきたシュチェスニーだが、昨季はコロンビア代表GKダビド・オスピナが加入したことによって出場機会を減らしていた。
今年1月のサウサンプトン戦で喫煙していたことが発覚し、ヴェンゲルとの関係が悪化したことが報じられたシュチェスニーだが、監督との関係については良好であると主張している。

「ヴェンゲルを恨んだことなんてない、彼は恩人なんだ。僕は自分の過ちについて責任をとってきたし、何も問題にはならなかった。ロッカールームで喫煙したことは事実だけど、ヴェンゲルと言い争ったという話は誤っているよ」

「誰もが僕が過ちを犯したことを知っている。でも僕は結果を受け入れてきた。ヴェンゲルはいつも僕にはっきりとした態度をとってきたし、僕は誠実な人間が誠実な扱いをされるべきだと信じているよ」

喫煙で信頼を失ったことが移籍の原因になった可能性もあるが、チェルシーからペトル・チェフが加入したことが最大の原因だったことは確かだ。チェルシーで多くのタイトルを獲得してきたチェフは早速その存在感を発揮し、首位マンチェスター・シティと勝点25で並ぶアーセナルの快進撃を支えている。

「監督と僕が問題を抱えたことはないが、記者はいつでもストーリーを盛り立てようとする。チェフのような全てを勝ち取ってきた偉大なGKが来たことも驚くことではなかったよ。どんな監督だってそれだけ移籍金が安ければ連れてくるだろうさ」

結果的にチェフに追い出される格好になったシュチェスニーだったが、クラブがワールドクラスのGKを獲得したことには理解を示した。

シュチェスニーは今シーズン限りの契約でローマに加入したが、契約には買い取りオプションが付けられている。新天地での活躍についていえば良好であり、チームは現在リーグ2位に着けている。シーズン終了時、ローマが買い取りをするかどうかは今後次第だが、現在のところ見通しは明るい。シュチェスニーはローマでの今後の可能性についても話している。

「ローマのファンはいつでも偉大だね。何が起きるのかは分からないよ。9カ月はフットボールの世界では長すぎる。週ごとに状況は変化していくものだからね」

買い取りには500万ユーロが必要と見られている。シュチェスニーの今後の活躍に注目だ。

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