先月チェルシーのチームドクターの座を離れたエヴァ・カルネイロ医師は元雇用先に法的手段をとる構えを見せている。
『ロイター』など複数の英メディアは29日、カルネイロ医師の弁護団がクラブに対して退職強要に対する賠償要求を求めており、法廷外で和解に至らない場合は労働裁判所に持ち込むという意志を通知したと伝えた。労働裁判が公開で行われるため、クラブ側にとってはイメージの悪化につながることが予想され、通例であれば法定外での解決に至ると『ガーディアン』紙は予想している。
カルネイロ医師は8月8日に行われたチェルシー対スウォンジーとの一戦で、負傷したエデン・アザールの治療のためにピッチに入り、同選手をピッチ外に連れ出した。このときチェルシーはGKのクルトワが退場していたため、9人での戦いを強いられることになり、ジョゼ・モウリーニョ監督が試合後に公の場でカルネイロ医師と物理療法士のジョン・ファーン氏を「ナイーブだ」と批判。監督とドクター陣の対立は深刻化し、9月22日にカルネイロ医師はチェルシーのチームドクターを辞任している。