レアル・マドリードFWクリスティアーノ・ロナウドといえば、現在世界で最も7番が似合う選手だ。苦手なプレイがほとんどなく、ドリブル、パス、シュートのどれを取っても一級品だ。しかしスペイン紙『アス』はロナウドが9番の似合う男になってきたと伝えている。
同メディアによると、今季のロナウドは12試合で12ゴールを記録している。試合数と得点数が並ぶのは珍しく、今となっては得点数が試合数を上回っていないと違和感を感じる。今季は以前ほどゴールラッシュが見られないが、これはロナウドのプレイスタイルが年齢と共に変わってきたからではないか。
ロナウドは今季決めた12ゴールのうち9ゴールを1タッチで決めており、ボックス内での一瞬の動き出しでゴールを奪っている。もうサイドからドリブルで中に切れ込むパターンも少なくなり、現在は9番タイプの選手へとトランスフォームしている最中にある。
同メディアもロナウドをネイマールやリオネル・メッシのような選手と比較するのではなく、セルヒオ・アグエロやエディンソン・カバーニといったストライカーと比較すべきだと伝えており、何でもこなすロナウドの姿は消えつつある。
ペナルティエリア外からの強烈なミドルシュート、無回転の直接フリーキックなど派手な得点シーンは減ってしまったが、今のロナウドは年齢と共に無駄のないスタイルへと切り替えつつあるのかもしれない。背番号は変わらないだろうが、タイプはCR9になろうとしている。