今季のレアルは珍しい? カンテラ出身者が次々にフィット!

辛抱強く起用しているベニテス

ガレス・ベイル、ハメス・ロドリゲスら主力に負傷が絶えないレアルは、その穴をユース出身者が巧みに埋めている。

スペイン『マルカ』は、今季のレアルに起こった変化の1つに若手の台頭を挙げている。何より大きいのはポルトから戻ってきたMFカゼミロで、トニ・クロースやルカ・モドリッチといった小柄なテクニシャンが多いレアルの中盤を持ち前の強さで引き締めている。モドリッチが戻ってきた今、ラファエル・ベニテスはクロース、モドリッチ、イスコの3枚を中盤で同時起用することも可能だ。しかし24日のセルタ戦ではイスコをベンチに置いてカゼミロを起用した。同選手の守備力をベニテスが信頼している証だろう。

さらにベイルの穴を埋めるルーカス・バスケスの存在も大きい。ベイルに比べると得点力やダイナミックな部分で劣るが、チャンスメイクの質は悪くない。同メディアによると、すでにバスケスはクリスティアーノ・ロナウドのゴールを4度演出しており、ロナウドにとっても欠かせないパサーになりつつある。バスケスは2007年にレアルの下部組織に入団し、昨季はエスパニョールへレンタル移籍していた。カゼミロに続いて下のカテゴリーからトップチームのポジションを掴んだ。
そして最後はFWヘセだ。ヘセは昨季も自身の才能を存分に発揮していたが、今季序盤はなかなかベニテスの信頼を掴めなかった。同選手の代理人も出場機会が増えなければ移籍も考慮するといった発言をしていたが、今ではレアルの貴重なオプションになっている。同メディアはベニテスがこの3人を辛抱強く起用していると評価しており、彼らが今後重要な戦力になると伝えている。

レアルといえば下部組織上がりの選手がなかなかトップチームのポジションを掴めないことで有名だが、今季は少し変わっている。ネームバリューではベイルらに劣るものの、彼らも今のレアルを支える重要な戦力となっている。

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