イカルディが得点を取れない理由とは? 伊紙はパートナー問題を指摘

ファンタジスタがFWを活かすとは限らない

昨季のセリエA得点王がゴール欠乏症に陥っている。

昨季22ゴールを挙げて得点王になったインテルFWマウロ・イカルディは、今季は9試合を消化した時点で2ゴールと沈黙している。伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』はイカルディが難しい状況に置かれていると伝えており、その原因を探っている。

同メディアが挙げたのは前線のパートナーが変わったことだ。インテルは今夏の補強で陣容が豪華になったが、それを活かすためにスタイルが大きく変わってしまった。ジョフリー・コンドグビア、フェ リペ・メロといったフィジカルの強い選手を軸に中盤を固め、攻撃面ではステファン・ヨヴェティッチやイヴァン・ペリシッチのアイディアが加わった。指揮官のロベルト・マンチーニにとっては嬉しい補強だが、同メディアはこの補強がイカルディを混乱させているとの意見だ。
今季イカルディは昨季からコンビを組むロドリゴ・パラシオ、新加入のヨヴェティッチ、ペリシッチ、アデム・リャイッチと様々な選手と前線でユニットを形成している。同メディアはこれが合っていないと伝えており、中でもヨヴェティッチとは全く合っていない。パラシオは司令塔タイプの選手ではなく、豊富な運動量でイカルディにスペースを作ってくれていた。しかしヨヴェティッチは中央でプレイすることを好み、パラシオのようにサイドに流れるといった無駄走りをしない。これが原因でイカルディにボールが入りにくくなり、決定機の数も減ってしまっている。

ここまで2ゴールに終わっている原因はイカルディのシュート精度が著しく落ちたというより、決定機の数が単純に減っているのではないだろうか。イカルディは1人でゴールを奪うタイプではないため、周囲との連携は欠かせない。相性を考えるとパラシオと組ませる方が良いが、やはり得点を奪っているヨヴェティッチは外せない。マンチーニはこの問題をどのように解消するのか、ヨヴェティッチとイカルディの2人を最大限に活かす方法を考えなくてはならない。

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