新たな”ジジ”の誕生? ミラン対キエーヴォは16歳GKに注目

「今の彼はロペスよりも良いと思っている」

「今の彼はロペスよりも良いと思っている」

ジャンルイジ・ドンナルンマ photo/Getty Images

レアル・マドリードでイケル・カシージャスとポジションを争った名GKディエゴ・ロペスをベンチに座らせ、16歳のGKを先発起用したとなれば、多くの人はシニシャ・ミハイロビッチ監督がロペスに懲罰を与えたか、あるいは気が狂ったと考えるだろう。しかし、セルビア人指揮官はいたって冷静に、それを否定した。

「私がサッスオーロ戦でドンナルンマを起用したのは、彼がテクニック面、フィジカル面で素晴らしいクオリティを持っているからだ。今現在の彼はディエゴ・ロペスよりも良い」

ミハイロビッチ監督は28日に行われるキエーヴォ戦の前日会見でそう語った。25日のサッスオーロ戦ではこれまで正守護神を務めてきたロペスがベンチからスタートし、代わって16歳のジャンルイジ・ドンナルンマがゴールマウスに入った。196cmの長身を持つ下部組織期待の新星は、セリエAのGKとして最年少先発を果たし、2-1の勝利に貢献している。

「私はトリノ戦でゴールを許したからロペスを外したのではない。ただドンナルンマの方が今は良いと見ているから起用したまでだ。彼らは2人とも信頼を置ける素晴らしいGKだよ」

あくまでもクオリティを高く評価したことが先発起用に繋がったと話すミハイロビッチ監督。自身の進退が危ぶまれる状況下で16歳のGKを起用するというのは正気の沙汰とは思えないが、この若手選手に並々ならぬポテンシャルを認めたことは間違いない。

奇しくも同じファーストネームを持つイタリアの偉大なGK、ジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)がパルマでセリエAデビューを飾ったのは1995年11月のことであり、今からちょうど20年前の出来事だ。同シーズンのブッフォンは9試合に出場し、翌シーズンからは正GKとして定着。1997年には18歳でイタリア代表デビューも飾っており、早くからその才能を証明してきた。”ジジ”の愛称で親しまれてきたブッフォンも37歳となったが、ユヴェントスとイタリア代表で見せているプレイは未だに彼がトップクラスであることを証明している。

3日前にデビューした若手とイタリアサッカー史上最も偉大なGKの一人であるブッフォンを比較するのは酷かもしれない。だが、今から20年前にそれだけ飛びぬけた若手がデビューしていたことは事実だ。今後ドンナルンマがどのような成長を辿るのか、ブッフォンの後継者になるのだろうかと憶測するのは時期尚早だが、目下の関心は28日のキエーヴォ戦でもこの16歳が先発するのかどうかという点にある。

イタリア大手紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は2戦連続の先発を予想した。キエーヴォ戦ではデビュー2試合目の若手をじっくりと見てみたい。

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