パリ・サンジェルマン(PSG)のローラン・ブラン監督はこの時を待っていたのだろう。
25日のサンテティエンヌ戦で4-1の快勝を収めたPSGは、この試合でズラタン・イブラヒモビッチとエディンソン・カバーニがそれぞれ1ゴールずつ挙げた。しかも二人がそれぞれの得点をアシストする形となり、ブラン監督としては前線の二枚看板が繋がったとの気持ちがあっただろう。ブラン監督も二人のアシストを喜んでおり、同監督のコメントを米メディア『ESPN』が伝えている。
「この試合で私が抱えるアタッカー陣が互いに補完し合えることが確認できたね。彼らは一緒にプレイできる。イブラヒモビッチとカバーニは全く違うタイプの選手だが 、私がうれしいのは二人がゴールを奪うためにできる限りのことをしていることだ。二人はペナルティエリアの中で互いにゴールをプレゼントしたんだ」
この試合ではイブラヒモビッチが美しいクロスでカバーニのゴールをアシストすると、お返しとばかりにカバーニもGKと一対一の状況からイブラヒモビッチに完璧なアシストを出している。個の力を活かしつつも、二人がゴールを奪うために繋がった瞬間だった。二人は今季それぞれ7ゴールずつ奪っており、カバーニも加入以来最高の状態にある。さらに二人のコンビネーションが磨かれれば、どんなチーム相手にも得点を奪える集団となるだろう。
また、先日のレアル・マドリード戦では得点が奪えないことに批判があったが、DFチアゴ ・シウバは批判に同意できないと述べている。
「PSGのようなクラブには多くの批判があるものさ。僕たちがうまくプレイできなければ、メディアは僕たちを批判するんだ。レアル・マドリード戦ではうまくプレイできなかったけれど、あれがチャンピオンズリーグの戦いだったことを忘れてはいけないよ。相手はレアル・マドリードだったし、今回の批判には同意できないね」
イブラヒモビッチとカバーニが繋がったPSGは11月3日にもう1度レアル・マドリードと対戦する。ここで批判を跳ね除けるプレイを見せられるのか、PSGの前線がようやく手ごたえを掴みはじめている。