24日のセビージャ対ヘタフェで珍しい記録が生まれた。
セビージャは3本のPKを含む5得点で快勝したが、3本のPKをそれぞれ違う選手が蹴ったのだ。1本目をエベル・バネガ、2本目をケビン・ガメイロ、そし3本目をエフゲン・コノプリャンカが担当した。まさに猫の目打線ならぬ猫の目キッカーといった感じで、ゴールキーパーとしては対応が難しかったことだろう。
スペイン紙『マルカ』によると、これはリーガ・エスパニョーラでは史上初のことだ。基本的にどのチームもPKキッカーは固定されており、別々の選手が蹴ることはほとんどない。1993-94シーズンにバルセロナが1試合に3度PKを獲得したが、ロナルド・クーマンが2本、フリスト・ストイチコフが1本蹴っており、3人の選手が蹴ることはなかった。
セビージャのやり方は面白いが、これと同じことが2週間前のユーロ2016予選でも起きている。10月10日に行われたスイスとサンマリノの一戦では、スイスに3本のPKが与えられた。スイスはギョクハン・インレル、ヨハン・ジュルー、ブリール・エンボロの3名が蹴った。この試合は7-0とスイスの一方的なゲームとなっている。
世界で最もPKのうまい選手は誰かといった議論もあるが、1試合に何度も蹴ると相手GKにコースを読まれたり、癖を見抜かれる恐れもある。チームで最も信頼の置ける選手に蹴らせるのがセオリーだが、その時の調子などでキッカーを変えるのも面白い。