リヴァプールの指揮官に就任したクロップに嫌なニックネームがついている。
22日に行われたヨーロッパリーグ・グループステージのルビン・カザン戦は、ユルゲン・クロップにとってリヴァプール就任後初勝利を挙げるチャンスと思われた。舞台は就任後初のアンフィールドで、しかも相手は格下だ。さらに前半の間に相手選手が退場し、クロップの勝利へ向けた流れは出来上がっていた。
しかしリヴァプールは勝ち越し点を奪えずに1-1のドロー。これでリーグ戦のトッテナム戦に続いて引き分ける結果となってしまった。今後リーグ戦では25日にホームでサウサンプトン、31日にアウェイでチェルシー、8日にアウェイ戦で異様な強さを発揮している6位クリスタル・パレス、21日にアウェイでマンチェスター・シティと戦うことになっており、就任早々かなり難しいスケジュールとなっている。それだけに今回の一戦で初勝利を決めておきたかった。
英紙『メトロ』もクロップが勝ち切れなかったと述べ、SNS上で新たなニックネームが出ていると伝えた。そのニックネームとは「Drawgen Klopp」だ。トッテナム戦とルビン・カザン戦を引き分けたことから、ユルゲン・クロップにかけてドローゲン・クロップと呼ばれているのだ。一部では引き分けを勝ち取る専門家だなどと書かれており、引き分ける才能を持っていると新任の指揮官に厳しいニックネームをつけている。
それほど今回の一戦はモヤモヤする展開だった。当然クロップと言えども前述したハードスケジュールで1勝もできなければ、評価は大きく変わってくる。28日にボーンマスとのカップ戦が挟まれているが、こちらは当たり前のように勝たなくてはならない。ハードスケジュールを引き分けで乗り越えるのではなく、勝利の専門家と呼ばれるよう結果を残してほしいところだ。