クラブでも代表でもディフェンスリーダーとなったスモーリング
マンチェスター・ユナイテッドDFクリス・スモーリングが、ファン・ハールの哲学で生まれ変わった。
英紙『デイリー・メール』によると、ファン・ハールは目覚ましい活躍を見せるスモーリングを次期キャプテン候補にプッシュすると宣言している。スモーリングは昨季までの不安定さが嘘のように安定したパフォーマンスを見せており、今やマンUでもイングランド代表でも欠かせないディフェンスリーダーとなっている。
そんなスモーリングが変わるきっかけとなったのが昨季のエティハド・スタジアムでのマンチェスター・シティ戦だ。スモーリングは不用意なプレイから退場処分となり、センターバックらしからぬ軽率なプレイにファン・ハールも苦言を呈していた。今夏にはファン・ハールがスモーリングの名前を間違えて「マイク・スモーリング」と呼ぶこともあったが、スモーリングはそんな負の状況からマンUのキャプテン候補にまで上り詰めた。
ファン・ハールはそんなスモーリングに対し、次のように述べている。
「全ての選手は自身の力でステップアップできる。私は選手たちをそういうシチュエーションに置き、アドバイスを送るだけだからね。そこからは選手次第だよ。彼はそこから自分でステップアップしたんだ。チームとして守れていることがそうだ。彼は戦術的な面でも成長しているし、だから私は彼をリーダーにしたんだ」
「キャプテンはルーニーだ。副キャプテンはキャリックだ。どちらともいなければスモーリングだね。そういうシチュエーションになったら私はスモーリングをプッシュするよ」
その環境下で見事にステップアップを果たしたスモーリングは、ファン・ハールの哲学で劇的に変化した選手の1人だろう。悪夢のダービーから1年、25日は首位をかけたマンチェスター・ダービーだ。スモーリングはどんな心境でダービーを迎えるのだろうか。