ジョゼップ・グアルディオラにとってアーセン・ヴェンゲルは天敵なのかもしれない。
英紙『メトロ』によると、グアルディオラが率いたバルセロナとバイエルンの両方にチャンピオンズリーグで勝利したチームはアーセナルが初めてだという。ヴェンゲルは2010-11シーズンにチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でバルサと対戦し、1stレグで2-1の勝利を収めた。しかし、カンプノウで迎えた2ndレグでは力の差を見せられて1-3で敗北。結局1回戦で敗退することとなった。そして今回、ヴェンゲルはホームでペップ率いるバイエルンを2-0と撃破した。
この戦いについて元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は、アーセナルが2つの戦い方を見せたと評価。この勝利がアーセナルの今後に大きな影響を与えることになると語っている。
「ウォルコットはほとんどのチャンスに絡み、バイエルンの守備陣を困難に陥れた。さらにヴェンゲルはウォルコットとは対照的なジルーを持っていた。彼はフィジカルを活かしてボールを欲しがり、相手DFは戦い方を変えなければならなかった。私はバイエルンの守備陣がタイプの違う選手に対して準備ができていなかったと思う」
「この試合はアーセナルにとって非常に価値のあるものになった。彼らはスタイルを変えて結果を得たんだ。彼らは本当に本当によく守ったよ。アーセナルには大きな結果を得るだけの能力があるんだ」
この試合ではポゼッションを相手に譲りながらも、前半はウォルコットやアレクシス・サンチェスを軸にスピードある攻撃でバイエルン守備陣を慌てさせた。相手がそれに対応してきた後半には、高さのあるオリヴィエ・ジルーを投入し、幸運な形ながらもセットプレイから得点を奪った。スピードとパワーという全く別物の特徴を持つセンターフォワードがいることで、今のアーセナルは戦い方をチェンジすることができる。
もうアーセナルはパスワークだけのチームではなく、カウンター、高さを活かした攻撃など幅広い武器を持つチームになっている。