ユルゲン・クロップの初陣となったトッテナム戦はスコアレスドローに終わり、クロップはリヴァプール就任後初の勝ち点を獲得した。就任間もない中で難敵トッテナムとのアウェイゲームをこなすことになり、試合前はトッテナム優位との声が多かった。しかしクロップはリヴァプールの歴代指揮官同様に初戦を落とさなかった。
アメリカ『ESPN』によると、リヴァプールの指揮官は就任後最初の試合であまり敗れた経験がない。1991年4月20日に就任したグレアム・スーネスから数えると、初戦を落としたのはたった1度しかない。
1.グレアム・スーネス 1991年4月20日 ノリッジ・シティに3-0で勝利
2.ロイ・エヴァンス 1994年2月5日 ノリッジ・シティと2-2のドロー
3.ジェラール・ウリエ 1998年8月16日 サウサンプトンに2-1で勝利
4.ラファエル・ベニテス 2004年8月10日 チャンピオンズリーグ予選グラーツァーAK戦で2-0と勝利
5.ロイ・ホジソン 2010年7月29日 ヨーロッパリーグ予選ラボトニツキ戦に2-0で勝利
6.ケニー・ダルグリッシュ 2011年1月9日 FAカップ・マンチェスター・ユナイテッド戦に0-1で敗北
7.ブレンダン・ロジャース 2012年8月2日 ヨーロッパリーグ予選FCゴメリ戦に1-0で勝利
このようにダルグリッシュ以外は負けがなく、クロップもその流れに乗る形となった。まだチームとして完成していない中、アウェーでスコアレスドローに持ち込んだのは評価されるべきで、デビュー戦としては妥当な結果だっただろう。ここからサウサンプトン、チェルシーと難敵が続くが、クロップはどのタイミングでリーグ戦初勝利を掴むだろうか。