17日に行われるワトフォードとアーセナルの一戦は、戦力的にはアーセナルの方が数段上だ。しかし英メディア『スカイ・スポーツ』はこの一戦が非常に面白いものになると見ている。
同メディアによると、アーセナルMFメスト・エジルはここまでのリーグ戦で28回ものチャンスを作り出しており、これはチェルシーのエデン・アザールと並んでプレミア最多となっている。ただしアザールの方がエジルよりも150分ほど長くプレイしており、1試合あたりのチャンスメイク数ではアザールが3.5回、エジルが4.3回となっている。
また、チャンピオンズリーグも含む欧州主要リーグにおけるチャンスメイク数でもエジルは4.8回でトップに立っており、数字だけを見ればエジルは欧州最高のチャンスメイカーと言える。
一方、ワトフォードの守備的MFエティエン・キャプエは今季のプレミア走行距離ランキングで6位に入っており、運動量はチームNo.1だ。また、タックル、インターセプト、ファウル、競り合いといった守備機会回数も269回を記録しており、これはアストン・ヴィラのジョルダン・アマヴィの372回に次いで2番目に多い数字だ。
しかもワトフォードは未だホームで1失点しか喫しておらず、キャプエはマンチェスター・シティのダビド・シルバ、スウォンジーのギルフィ・シグルズソン、エヴァートンのロス・バークリーといった中央のアタッカーを苦しめている。同メディアは今回もエジルとキャプエの戦いになると捉えており、エジルのチャンスメイク回数をキャプエが豊富な運動量でどこまで抑え込めるかが勝負のカギを握っている。
ワトフォードは堅守を誇るホームでアーセナルを無失点に抑えつつ、チャンスがあれば得点を奪うといった流れになるだろう。ワトフォードとすれば昨季トップ4を相手に勝ち点1でも拾えれば上出来で、あくまで優勝を狙うアーセナルは昇格組相手に勝ち点を取りこぼすわけにはいかない。何かと波乱のある今季のプレミアリーグだが、この試合もサプライズが起こるかもしれない。