オランダの予選敗退は偶然ではない! 求められる外国人監督と無個性になってしまった若手

文化を作れる外国人監督はいるか

文化を作れる外国人監督はいるか

EURO2016予選、最終節チェコ戦でのブリント監督 photo/Getty Images

EURO2016予選でまさかの敗退を喫したオランダ代表は、当然のことながら監督問題で揺れている。フース・ヒディンクの後を継いだダニー・ブリントはこのまま続ける考えも示しているが、一部からはサウサンプトンのロナルド・クーマンや元ミランのクラレンス・セードルフといった若手監督の名前も聞こえてくる。しかし米メディア『ESPN』は、オランダ代表監督を外国人に任せるべきではないかと述べている。

同メディアによると、オランダ代表は1978年アルゼンチンワールドカップで指揮を執ったオーストリア人監督のエルンスト・ハッペルを最後にオランダ人監督を起用し続けている。ハッペルは1978年ワールドカップでチームを準優勝に導き、チームに一定の文化を植え付けた。しかし今ではその文化が通用せず、オランダ代表はサッカーのやり方を知らないようなチームとなってしまった。同メディアはハッペルのように外国人監督の下で再出発を図ってはどうかと述べており、オランダ人監督にこだわるやり方に納得していない。

さらに、同メディアが問題と感じているのがベテランと若手の差だ。アリエン・ロッベンはドリブル、ヴェスレイ・スナイデルはパス、ファン・ペルシーが得点能力の高さといった特殊能力を身につけているのに対し、今の若手選手は個性がない。ドイツにはメスト・エジル、トーマス・ミュラー、マヌエル・ノイアーといった得意分野を極めた職人肌の選手が揃うが、今のオランダ人選手は小さい頃から同じような練習を繰り返してきたために、同じような特徴を持った選手ばかりが揃ってしまっている。

その象徴とも言えるのが現在ラツィオでプレイするオランダ代表DFステファン・デ・フライだ。同メディアによると、デ・フライはフェイエノールト時代に筋力の少なさに違和感を覚えて筋トレを始めたものの、それをフェイエノールト側に止められたという。ポゼッションを重視したサッカーをするため、筋力はつける必要がないとの意見だった。しかしかつて日本代表DF内田篤人を指導したこともあるオランダ人指揮官のフーブ・ステフェンスは、そうした偏った考え方が原因でオランダ代表は強引にボールを奪える選手がいなくなってしまったとも語っている。ポゼッションの出発点であるボール奪取をできる選手が少なくなってしまったことが原因で、攻守ともに不完全なポゼッションサッカーとなってしまっているというわけだ。

これまでもオランダは早い攻守の切り替えを武器に戦っており、同メディアはポゼッションスタイルよりもカウンター型の方が合っていると述べている。オランダは長期的に改革していく必要があり、これは数年では改善されない問題かもしれない。この屈辱はどこまで続くのか、オランダサッカー界が迷走している。

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