クロップの就任で何が変わる?英メディアがドルトムントに当てはめてシミュレーション!
システムは[4-2-3-1]と予想
ユルゲン・クロップが就任したリヴァプールは今後どのように変わっていくのか。基本的にはドルトムントで見せていたようなスピーディーなサッカーとなるはずで、その色が徐々にリヴァプールへ浸透していくだろう。英『スカイ・スポーツ』はリヴァプールの選手をドルトムントの選手に当てはめてシミューレートし、クロップがどんなシステムと選手配置で戦うかを予想している。
GK:シモン・ミニョレ
DF:右からナサニエル・クライン、マルティン・シュクルテル、デヤン・ロブレン、アルベルト・モレノ
まず、システムは[4-2-3-1]になるとの見方が強い。ブレンダン・ロジャースは3バックを使うこともあったが、クロップはドルトムント時代に3バックを試したことはほとんどない。このことから、トッテナム戦では4バックに戻ると予想されている。ディフェンスラインに大きな変更はないが、同メディアは両サイドバックのナサニエル・クラインとアルベルト・モレノがキーマンになると述べた。彼らはドルトムントのマルセル・シュメルツァーとウカシュ・ピシュチェクのような攻撃的サイドバックとしてチームに貢献することが求められており、今まで以上にスピード感溢れる攻撃参加が必要になってくる。
ボランチ:エムレ・チャン、ジョーダン・ヘンダーソン(ルーカス・レイバ)
中盤では負傷離脱しているジョーダン・ヘンダーソンとエムレ・チャンがボランチに入ると予想している。これはクロップがドルトムントで攻撃を組み立てられるヌリ・シャヒンやイルカイ・ギュンドアンといった選手と、豊富な運動量で攻守に動き回れるスヴェン・ベンダーのような選手を組ませていたからで、エムレ・チャンには攻撃を組み立てる能力が求められる。ルーカス・レイバもセバスティアン・ケールのように守備を固める役割で起用される可能性もあり、基本的にはこの3枚で回していくのではないかと予想している。
サイドハーフ:ジェイムズ・ミルナー、ダニエル・スタリッジ(ロベルト・フィルミーノ)
両サイドは右にジェイムズ・ミルナー、左にダニエル・スタリッジだ。このポジションは特に重要で、ドルトムントではマルコ・ロイスやヤクブ・ブワシュチコフスキといったカウンター時に能力を発揮できる選手が起用されており、プレスにおいても重要な役割を担う。ミルナーは中央でプレイしたいとの意向でリヴァプールに加入したが、同メディアはミルナーがケビン・グロスクロイツのように攻守両面で貢献できる便利屋になると予想。クロップが求めるサイドハーフに合うのではないかとの意見だ。
トップ下:フィリペ・コウチーニョ
1トップ:クリスティアン・ベンテケ
トップ下はフィリペ・コウチーニョ、1トップにはクリスティアン・ベンテケが入り、こちらはクロップの好みに合っている。ベンテケには体の強さがあり、クロップはスタリッジよりもベンテケを1トップに据えることを好むと予想している。
ドルトムントに比べると速攻時の威力はやや劣るが、おそらく前線からの激しいプレスを軸としたカウンター型のサッカーを行うと予想している。就任間もないトッテナム戦ですべてが機能することは考えにくく、しばらくは我慢の時間が続くだろう。果たしてクロップはどんな改革を見せてくれるのだろうか。