バルサBの選手がエンリケ批判! 欧州トップクラブで若手に最もチャンスを与えているのは……

エンリケはカンテラ出身者を積極起用

エンリケはカンテラ出身者を積極起用

バルセロナのルイス・エンリケ監督 photo/Getty Images

先日、バルセロナBに所属するアレハンドロ・グリマルドがルイス・エンリケの起用法に対する不満を口にし、カンテラから選手が引き上げられていないと苛立ちを見せた。確かに現在のバルサにはリオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールを筆頭にワールドクラスの選手が多数所属しているため、トップチームで出場機会を得るのは難しい。エンリケが若手を起用しにくいのも頷ける。

しかしスペイン紙『スポルト』によると、昨季のエンリケは積極的にカンテラ出身選手を試している。昨季カンテラから引き上げられた選手がプレイした時間は895分間となっており、これはペップ・グアルディオラが率いるバイエルンよりも遥かに多い。同メディアはエンリケが 欧州トップクラブの中でも若手にチャンスを与えている有望な指揮官だと伝え、各クラブとの比較を行っている。

バイエルン:596分

バイエルンのグアルディオラは下のカテゴリーから選手を引っ張り上げることを得意としており、昨季はMFジャンルカ・ガウディーノ、MFシナン・クルトにチャンスを与えている。特にガウディーノは8試合に出場している。しかし現在のバイエルンは陣容がかなり安定しているため、若手を起用する場がなくなってしまっているのも事実だ。

チェルシー:318分

モウリーニョはスタメンをいじらない指揮官として有名だが、リーグカップなどでは積極的にアカデミー出身者を起用している。今季トップチームに定着したMFルベン・ロフタス=チークには昨季138分間のチャンスを与えており、その他にもDFアンドレア・クリステンセン、DFネイサン・アケ、FWドミニク・ソランケ、FWアイザイア・ブラウンを起用しているが、この4名はすべて今夏レンタルに出されている。

アーセナル:71分

ヴェンゲルはエクトル・ベジェリンなど若手を成功させることに長けた指揮官だが、意外にも昨季アカデミーから引き上げた選手は少ない。FWチュパ・アクポム、MFゲディオン・ゼラレムの2名のみで、2人とも今はレンタル移籍中だ。

レアル・マドリード:61分

レアルはMFマルティン・ウーデゴーとMFアルバロ・メドランを起用しただけで、起用時間も短い。スター選手が揃いすぎていることも関係しているが、なかなかトップチームで起用する機会は訪れない。将来有望な若手が躓く部分がここにある。

バルセロナ:895分

それを思うとライバルのバルセロナのエンリケは上手く若手を起用している。特に今季は補強禁止処分と故障者が大量に出ているため、より若手にチャンスが回ってきやすい状態となっている。もっとも、昨季の出場時間が長かったのはFWサンドロ・ラミレスとFWムニル・エル・ハダディだけだ。前者は203分、後者は574分間プレイしている。他にはMFセルジ・サンペール、MFジェラール・グンバウが出場機会を得ている。

結果を求められるビッグクラブは若手を積極的に起用しづらいが、エンリケはうまく立ち回ったといえる。昨季ムニルやサンドロに多少の経験を積ませたことで、今季は「MSNトリオ」のバックアッパーとして起用することもできる。もちろんまだまだトップレベルで通用するレベルではないが、昨季にリーガ・エスパニョーラの空気を感じることはできたはずだ。今回バルサBの選手から若手の起用が少ないと批判されたエンリケだが、数字の面では積極的に若手を起用していたことが証明された。

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