1988年の西ドイツ大会以降、7大会連続でEURO(欧州選手権)に参加してきたオランダだが、来年フランスではその姿を見ることができなくなった。ダニー・ブリント監督はそれでも、現行の契約を自らの意志で解消することは否定した。
「私に辞任の意思はないし、監督を続けるつもりだ。契約は2018年まで残っているし、このチームを信じているからね。(予選敗退が)私のミスであるかについては議論するところだ。いずれにせよ私は辞めないつもりだよ」
2-3で敗れた13日のチェコ戦後、オランダ代表指揮官は衛星放送『スカイ』に対してそう話し、辞任を否定。2018年おロシアW杯を目指していくことを認めた。
アリエン・ロッベン、ウェスレイ・スナイデル、ロビン・ファン・ペルシーといった選手とともに、2010年のW杯では準優勝、昨年のW杯では3位と国際舞台で結果を残してきたオランダ。しかし、上記の選手たちも30歳を迎え、故障やパフォーマンスの維持に困難を抱えることになった。
特に、エースであり世界屈指のアタッカーであるロッベンが先月のアイスランド戦で負傷したことは致命的打撃となった。ブリント監督も選手層の薄さに言及している。
「我々は新しく選手を使わざるをえなかった。まだとても若い選手たちをね。我々はスペインやドイツではなくオランダなのであり、そうそう簡単に選手を置き換えることはできないよ」
続行の意志を話すブリント監督だが、オランダの先行きは暗い。ロシアW杯時点でロッベンが34歳になることを考えれば、今からの時間で若手を積極起用し、チームの抜本的改革に着手しなくてはならないだろう。