先日のルクセンブルク戦でレアル・マドリードの選手が1人もスタメンに名を連ねなかったスペイン代表は、12日のウクライナ戦ではバルセロナの選手が1人もスタメンに入らなかった。
『マルカ』によると、バルサの選手がスタメンに入らなかったのは2005年10月のサンマリノ戦以来のことで、当時のスタメンはGKがイケル・カシージャス(レアル・マドリード)、DFがセルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)、ファニート(ベティス)、パブロ・イバニェス(アトレティコ・マドリード)、アントニオ・ロペス(アトレティコ・マドリード)、MFがダビド・アルベルダ(バレンシア)、イヴァン・デ・ラ・ペーニャ(エスパニョール)、ホセ・アントニオ・レジェス(アーセナル)、FWがラウール・ゴンサレス(レアル・マドリード)、フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリード)、ダビド・ビジャ(バレンシア)となっている。
今回のウクライナ戦ではセスク・ファブレガスやチアゴ・アルカンタラといった元バルサの選手はスタメンに入っているものの、現在もバルサに所属している選手は1人も選ばれなかった。前回のEURO2012ではバルサの選手が7名メンバーに入っていたが、今回はジェラール・ピケ、ジョルディ・アルバ、マルク・バルトラ、セルヒオ・ブスケツの4名のみ。FWおよび攻撃的な選手は誰も選ばれていない。アンドレス・イニエスタが負傷で離脱していることも関係しているが、当時と比べると少々寂しい。
これはバルサの多国籍化が進んだからか、それともバルサとレアルの選手を中心に構成されていたスペイン代表も世代交代の時期にあり、以前ほど代表に影響力を及ぼす存在ではなくなったということだろうか。いずれにせよ、現在のスペイン代表が以前とはちょっと違う顔を見せるようになったのは間違いない。