リトアニアに3-0で勝利し、EURO2016予選を全勝で通過したイングランド代表。スティーブン・ジェラードら豪華な選手はいなくなったが、今回の予選では試合ごとに新しいヒーローが生まれた。
『デイリー・メール』によると、今回の予選でロイ・ホジソンが招集した選手は33人にのぼる。序盤戦で目立ったのは現在負傷離脱中のアーセナルFWダニー・ウェルベックだ。初戦のスイス戦で2得点を挙げてチームを勢いに乗せると、サンマリノ戦、スロベニア戦と得点を量産。昨年のワールドカップも経験しているFWがエースに名乗りを上げた。
するとまたヒーローが生まれる。3月のリトアニア戦ではトッテナムFWハリー・ケインがデビューから79秒後にゴール。6月のスロベニア戦では代表でなかなか得点が奪えなかったアーセナルMFジャック・ウィルシャーが2得点。9月のスイス戦ではマンチェスター・ユナイテッドFWウェイン・ルーニーがボビー・チャールトンの記録を超える50点目を挙げて代表通算最多得点記録を更新。予選最終戦となったリトアニア戦ではエヴァートンMFロス・バークリーが得点を決めて新たな中盤の顔になりつつある。
同メディアによると、今回の予選で得点を決めた選手は10人だ。ルーニー、ウェルベック、ケイン、ウォルコット、チェンバレン、バークリー、ウィルシャー、スターリング、ジャギエルカ、タウンゼントの10人は試合ごとに日替わりヒーローとなり、良い意味で代えのきかない選手がいない分厚いチームとなっている。
今回の予選で得点を挙げた10選手のうち、前回大会で得点を記録したのはルーニー、ウェルベック、ウォルコットだけだ。今回の予選は恵まれたグループではあったものの、将来が楽しみな若手が次々に出てきた印象だ。ジェラードやランパードら黄金世代からの脱皮が進まなかったイングランド代表だが、今大会は新生イングランドへの第1歩となる。