全勝での予選通過が期待されているイングランド代表は、FWウェイン・ルーニーを欠いた中でエストニア戦をしっかりと2-0で制した。MFロス・バークリー、FWラヒーム・スターリングとチーム全体が若く、EURO2016だけでなく2018ワールドカップでの躍進も期待されるチームだ。
そんなイングランドは現在1つの記録へ向けて歩みを進めている。『BBC』によると、イングランド代表は現在EURO予選、ワールドカップ予選のホームゲームで19試合無敗となっている。全勝の今大会は当然のごとくホームでも全勝で、2014ワールドカップ予選はホームで4勝1分、EURO2012予選は5勝、2010ワールドカップ予選は2勝2分となっている。これは1984年から1996年にかけて記録されたホーム20戦無敗に次ぐ記録だ。残念ながら今回の予選ではもうホームゲームがないため、実現は2018ワールドカップ予選となるが、ホームでの安定感はずば抜けている。
EURO2008ではまさかの予選敗退という失態を犯したが、2010ワールドカップからの立て直しはそれなりにできている。予選でのホーム無敗記録が続く2010ワールドカップ、EURO2012、ワールドカップ2014、EURO2016予選で無得点に終わった試合は49試合中6試合しかない。ルーニー頼みと思われがちな前線もそれなりに得点は奪えている。
スティーブン・ジェラードやジョン・テリーら豪華メンバーはもういないが、スピード感溢れる若手も加わった現在のチームは当時とは違う面白さを持つチームになっている。2010ワールドカップ、EURO2012は決勝トーナメント1回戦で負け、2014ワールドカップはグループステージ敗退と本大会で結果を残せないのがイングランドの欠点ではあるものの、そろそろイングランド代表の躍進を期待しても良い頃かもしれない。