関係者に我慢を求めるクロップ新監督 「私は神様じゃない」

チームの土台作りから着手か

チームの土台作りから着手か

アンフィールドに立つクロップ photo/Getty Images

8日にリヴァプールの監督に就任し、9日に就任会見に臨んだユルゲン・クロップ監督。ドルトムントを2度のリーグ優勝、1度のドイツ杯優勝、そしてチャンピオンズリーグ決勝進出に導いたドイツ人監督への期待は大きく、ファン、OBからは熱烈な歓迎が寄せられた。現地ではリヴァプールを救う「救世主」であるかのような見方もあるが、クロップ自身はいたって冷静だ。英『フォー・フォー・ツー』が監督のコメントを伝えている。

「あなた方が私を神か何かのように考えているなら、次の日には『なんだ、彼は水の上を歩くことはできないのだな』と言うことになる。それは問題だ。そう、私に水の上を歩くことはできない」

「リヴァプールのファンは長い間待ってきた。だからいくらか我慢ができなくなっていることについては理解できる。でも物事はそんな簡単にはいかない。いくつかのことを変えることはできるだろう、他の監督と私とは違うからね。けれど世界の全てを1日で変えてしまうことはできないよ」

リヴァプールが最後にリーグ優勝を飾ったのは89-90シーズンのこと。ルイス・スアレスを擁した13-14シーズンのようにあと一歩で優勝に迫ることはあったが、タイトルには25年間届いていない。クロップ監督はタイトルに待ち焦がれるファンが自分に期待することに理解を示したうえで、大きなことをするには我慢強さが必要だと語った。

「私は3年間の契約を言い訳にし、3年後にこれから上がっていくだろうなどとは言いたくない。これから私は自分にできる限りの変化を加えていきたいと願っている。だが、成功するために我慢強くいることはとても重要なことだよ」

クロップ監督の過去を見れば、2008年夏にドルトムントの監督に就任してから最初の2シーズンは準備期間だったと言うことができる。この間にマルセル・シュメルツァー、マッツ・フンメルス、ネヴェン・スボティッチ、ヌリ・シャヒン、スヴェン・ベンダーといった当時まだ20歳ほどの若手選手を積極的に起用し、その後のチームの土台を作っている。10-11シーズンには念願のリーグタイトルに手が届いたが、そこに辿りつくまでには時間と我慢が必要だった。

クロップ監督の発言はファン、クラブの両方にとって重要な言葉だといえるだろう。近年ヨーロッパの舞台でプレミア勢が勝てなくなってきていることを考えれば、時間をかけて改革していくことはリヴァプール以外のクラブにも必要とされていることではないだろうか。

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