試合に勝つために、時に自分たちの信念を捨てる必要がある。チェルシーから今夏アーセナルに加入したGKペトル・チェフは経験から得た考え方を明かした。
「物事が自分の思ったようにいかないとき、基本に立ち返る必要があるんだ。どの試合でも基本に忠実であるべきだし、それは積み重ねていくうえでの土台にもなる。素晴らしい日じゃないときには、それで最大限の結果を出すことができるね」
チェフは英『デイリー・ミラー』にそう話した。チェルシーで多くのタイトルを勝ち取って来た33歳のベテランGKは、アーセナルが常勝チームになっていくためにチームが理想とするサッカー、攻撃的で美しいパスサッカーを断念してでも勝ちに徹することを学んでほしい考えを明かした。
「チェルシーにいた頃、自分たちの思い通りにいかない試合があったけれど、そうすることで何とか乗り切ってきた。それはチームが持つ素晴らしいスキルなんだ」
一時期のチェルシーは結果重視で面白くないサッカーをしていると評されることもあったが、2000年代後半から現在まで毎年優勝争いをしていることも事実。常勝チームはロマンチストであることを時に捨てる必要があるのかもしれない。ライバルチームから入ったチェフからの意見は耳を傾ける価値のある言葉だ。