ファン・ハールは有能でヒディンクは無能!? オランダを変えたバトンタッチ

現実を見たファン・ハールと伝統にこだわったヒディンク

現実を見たファン・ハールと伝統にこだわったヒディンク

予選敗退の危機に立つダニー・ブリント監督のオランダ photo/Getty Images

EURO2016予選で思わぬ苦戦を強いられているオランダ代表は、どこで方向性を間違えてしまったのだろうか。
『スカイ・スポーツ』はオランダが落ちる原因となってしまったポイントを挙げている。

1.システムをクラシックな[4-3-3]に戻したこと

両ウイングを最大限活かす[4-3-3]はオランダサッカーの代名詞だが、ファン・ハールはワールドカップで[4-3-3]を捨てた。中盤でゲームをコントロールするローマMFケヴィン・ストロートマンが負傷で不在だったことと、脆弱な守備陣を考慮してのことだ。ファン・ハールは守備時には[5-3-2]に変化する手堅いサッカーへとシフトし、結果的にこれがうまくいった。しかし後任のフース・ヒディンクは伝統的な[4-3-3]へと戻し、ストロートマンの不在と脆弱な守備が響いてシステムが機能不全に陥った。メンバーがワールドカップの時からほとんど変わっていないことを考えると、ファン・ハールと同じく[4-3-3]は捨てるべきだったのではないか。

2.若手へのアプローチ

今のオランダ代表は稀に見るほどチームが二分化されており、若手とベテランしか存在しない。いわゆる脂の乗り切った中堅が不在で、最後の希望だったストロートマンもいない。将来的なことを考えると若手に奮起してもらう方が良いが、同メディアはヒディンクの若手に対するアプローチがのんびりしていたのに対し、ファン・ハールは厳しかったと指摘。ファン・ハールのやり方はマンチェスター・ユナイテッドの選手も困惑するほどの厳しさだが、経験の浅い若手にとってはそっちの方が試合に気持ちが入りやすいのかもしれない。

現在はダニー・ブリントに指揮官が変わっているが、状況は変わっていない。オランダはEURO1988の優勝から前回大会の2012年まで6大会連続で本大会に出場しており、予選敗退となれば1984年大会以来となる。これはもはや珍事で、オランダサッカー界にとってブレーキだ。11日にカザフスタン、14日にチェコとのゲームを戦うことになっているが、チェコにはアウェーで1-2と敗れている。予選通過へ2連勝は必須条件だが、今予選でオランダが連勝したことはない。この絶望的な状況を乗り越えられるのか、今からでも謙虚なスタイルに切り替えても良いかもしれない。

記事一覧(新着順)

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

最新号を無料配信中!
電子マガジン「ザ・ワールド」
No.237 シーズン開幕! 欧州4大リーグ大予測
theWORLD(ザ・ワールド)は世界中のサッカーを網羅する、日本初のスマートデバイス対応フリーミアム 電子マガジン!

雑誌の詳細を見る

人気記事ランキング

INFORMATION

記事アーカイブ