バルセロナFWリオネル・メッシが負傷で2か月ほど離脱することが分かったとき、今季の得点王はレアル・マドリードFWクリスティアーノ・ロナウドに決まったかと思われた。しかしロナウドはアトレティコ・マドリード戦でも得点を奪えず、リーグ戦では4試合連続で得点がないことになった。
『ESPN』によると、ロナウドが4試合連続で得点を奪えなかったのは2010年以来のことだ。アトレティコ戦で蹴ったフリーキックがリーグ戦での今季50本目のシュートとなったが、ここまでエスパニョール戦の5得点しか決まっていない。この決定率は近年のロナウドに比べると圧倒的に落ちており、アトレティコ戦でも6本のシュートのうち枠内シュートはわずか1本だった。
チャンピオンズリーグのシャフタール戦でハットトリック、マルメ戦で2得点とカップ戦では好調を維持しているものの、やはり年齢と共に衰えてきているのだろうか。チームの得点源がロナウドである以上、ロナウドが得点を取らなければチームの得点数も自然と下がってしまう。開幕7試合で複数得点を奪ったのは3試合だけで、昨季はリーグ戦38試合で複数得点を奪えなかったのは5試合しかない。ライバルのバルセロナが躓いているため、昨季と同じような大量得点でのスタートが切れればすでに勝ち点差をつけられていたはずだ。
リーガ2強時代がメッシとロナウドによって作られたものだとするなら、彼らが衰えることで時代も終わりに向かっていくのだろうか。リーグ戦でなかなか得点が奪えないロナウドに引きずられるように、レアルもどこかおかしくなっている。