4日にナポリと対戦するミランは、ここまで実に不安定な戦いぶりを見せている。勝ったり負けたり、良かったり悪かったりと、両極端といえる内容だ。シニシャ・ミハイロビッチ監督もチームに波があることを認めており、良い時と悪い時の差をなくす必要があると語っている。
「全ては我々次第だ。インテル戦、ウディネーゼ戦の前半、ジェノア戦の後半のようなプレイを見せればチャンピオンズリーグに出場することだって可能だ。しかしウディネーゼ戦の後半や、ジェノア戦の前半のようなプレイではヨーロッパリーグにすら辿りつくことはできないだろうね」
指揮官も認める不安定ぶりは結果にも表れている。『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、開幕6試合の時点では前任のフィリッポ・インザーギ監督の方が勝ち点を2ポイント多く稼いでいる。今季のミランは3勝3敗の勝ち点9、インザーギに率いられた昨季は3勝2分1敗の勝ち点11だ。インザーギは無難に、ミハイロビッチは極端といったイメージだろうか。一部ではインザーギの方がマシだったのではとの声もあるが、これについてミハイロビッチは次のように述べている。
「仕事では間違ったことが起こるものだ。私はもっと違う選択ができたのかもしれないが、それは後で分かることだ。自分がセンセーショナルなミスを犯したとは思っていないし、自分に正直になって多くを求めている。試合前であれば、私は自分の選択に絶対の自信を持っているよ。でも、それが間違っている可能性もあるけどね」
また、この試合では復帰から好調を維持するマリオ・バロテッリが招集されていない。ナポリ戦ではカルロス・バッカとルイス・アドリアーノの2トップで臨むことになるが、同監督はバロテッリを招集外にした選択にも自信を持っている。
「我々には3人のアタッカーがいる。バッカとアドリアーノはそれなりにやっているが、もっと多くを期待したい。満足はしていないね。バロテッリは加入してから上手くやっていて、好調時には違いを作れる選手だ。しかし私は練習を見て決めたんだ。今は2人がプレイして、1人はベンチになるからね」
期待されて就任したミハイロビッチも、決して安泰とは言えない。インザーギは7試合を終えた時点で4勝を挙げているが、それに追いつけるだろうか。