蘇ったボルシアMG。気になるシューベルト暫定監督の今後は?

現場からの評判は良いが、慎重な判断が求められる

現場からの評判は良いが、慎重な判断が求められる

ヴォルフスブルク戦でリーグ戦3連勝を収めたシューベルト監督。一時期の重い空気は完全に取り払われた photo/Getty Images

泥沼の開幕5連敗を喫し、順位表の最下位に沈んでいたボルシア・メンヘングラードバッハ(ボルシアMG)がわずか2週間足らずで復活を遂げることを誰が想像できただろうか。

「監督は僕たちに自信を植え付けてくれて、良い流れを生み出したんだ」

MFハヴァルト・ノルドヴァイトは3日に行われた8節ヴォルフスブルク戦の後、独『スカイ』に対してそう話し、新監督を称賛した。昨季2位ヴォルフスブルクを2-0で破って就任から3連勝を記録したその監督の名は、下部組織から登用されたアンドレ・シューベルト。ヘッセン州カッセル出身の44歳の指揮官は、先月20日に5連敗の責任を取って辞任したルシアン・ファブレ監督の後任としてその翌日に暫定監督として就任。初陣となった23日の6節アウグスブルク戦で4-2の大勝を収めて今季初白星を挙げると、続くシュツットガルト、ヴォルフスブルク戦でも連勝を収め、最下位に沈んでいたチームは今や13位(暫定)まで浮上することに成功した。

シューベルト監督のもとで、昨季見事なカウンターサッカーで3位フィニッシュを果たしたボルシアMGは完全に息を吹き返した。中盤での激しいプレスからボールを奪い、前線のパトリック・ヘアマン、ラファエウ、ラース・シュティンドルといったアタッカーに素早く繋ぐサッカーはダイナミックで、週中に行われたチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ戦ではプレミアリーグ屈指のビッグクラブを相手に何度もカウンターで攻め込んだ。終了間際のPKで惜しくも1-2で敗れはしたがビッグクラブを相手にしても自分たちのサッカーを展開しようとする姿勢は見事だった。

あくまでも暫定監督として就任したシューベルト監督だが、ここまで好調なチームを見て、クラブのフロントはどう考えているだろうか。

「我々は新監督を探す時間を必要としている」

マックス・エーベルGM(ゼネラルマネージャー)はそう強調し、あくまでも新監督を探していく方針を明かした。しかし同様に、「彼は良い仕事をしているね」とシューベルト監督を称賛するとともに、10月の代表ウィーク明け、もしくはウィンターブレイク突入までこのまま指揮を執らせる可能性も認めている。

「勝っている時はいじるな」がサッカーの世界では暗黙の了解とされているが、フロントはどのような決断を下すことになるだろう。これまで2部のザンクトパウリ、パーダーボルン、ドイツU代表を指揮してきた経歴を持つシューベルト監督だが、1部のチームを率いた経験はない。今は監督交代によって選手たちのモチベーションが一時的に高揚しているという見方もできるため、フロントが安易に続投を決めないことは確かに理に適っているとも言える。

記事一覧(新着順)

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

最新号を無料配信中!
電子マガジン「ザ・ワールド」
No.237 シーズン開幕! 欧州4大リーグ大予測
theWORLD(ザ・ワールド)は世界中のサッカーを網羅する、日本初のスマートデバイス対応フリーミアム 電子マガジン!

雑誌の詳細を見る

人気記事ランキング

INFORMATION

記事アーカイブ