なぜUEFAチャンピオンズリーグでプレミアリーグのクラブが苦戦するのか。今夏も大型補強に動いたクラブがいくつかあったが、お金がかかっている割には欧州の舞台で勝てない。これに疑問を持つ人は多いだろうが、元マンチェスター・ユナイテッドMFポール・スコールズ氏の意見は実に的確だ。
『デイリー・ミラー』によると、スコールズ氏はプレミアリーグがかつてのように強いリーグではないと考えており、現在の立ち位置について次のように述べている。
「イングランドにやってくる選手の質を見ていると、ワールドクラスの選手がいるとは思えないよ。最高の選手はレアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘン、バルセロナにいて、その1つ下のレベルにPSGとユヴェントスがいる。イングランドのクラブはその下くらいかな」
「これは何の驚きでもない。イングランドの各クラブが抱える選手の質を見て、トップクラブの選手で今のバルセロナに入れる選手がいると思うか? 私はそうは思わない。レアル・マドリードやバイエルンには無理だ。例外はセルヒオ・アグエロだけさ」
数年前にプレミアリーグがUCLを支配していたことがあるため、今の成績に納得できないサポーターは多いだろう。しかし同氏の指摘する通り、選手の質を見れば妥当な結果なのかもしれない。もちろんアーセナルがディナモ・ザグレブとオリンピアコスに連敗を喫するような実力を発揮出来ていないケースもあるが、現状の戦力ではプレミアリーグ勢がUCLを制するのは難しい。同氏に第2グループと言われたプレミア勢は奮起できるだろうか。