スイス検察当局は25日、国際サッカー連盟(FIFA)会長ゼップ・ブラッター氏を資金不正使用などの疑いで捜査したことを発表した。英『BBC』などが報じている。
検察当局によればブラッター会長は2005年に北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)会長ジャック・ワーナー氏とテレビ放映に関する協定を結んだ際に不正取引があったとし、FIFAに不利益をもたらした可能性があるという。また、2011年に欧州サッカー連盟(UEFA)ミシェル・プラティニ会長に200万フラン(約2億4700万円)の支払いを行ったことも、不正資金運用の可能性があるという。これは、1999年から2002年までの同会長が行った活動への経費とされている。
ブラッター会長は今年5月の会長選挙で5期目の再選を果たしていたものの、直前に発覚したFIFA幹部の汚職事件を受けて6月に辞任を発表。現在は次期会長が決まるまで暫定で会長職に留まっている。25日には会見が行われる予定になっていたが、告知のないままこれを欠席。捜査はこの後に行われた。