[レスター岡崎の仲間たち 3]本当はイイ奴! 絶好調の“快足うっかり君”

叩き上げでトップリーグに上り詰めた実力者バーディ

叩き上げでトップリーグに上り詰めた実力者バーディ

ゴールを喜ぶバーディと岡崎 photo/Getty Images

開幕6戦無敗。今季のレスターの勝負強さは尋常ではない。守備はミスも多くあまり褒められた出来ではないのだが、攻撃陣の粘り強さはそれを補って余りある。特に、重要な場面で得点を重ねるジェイミー・バーディのプレイは出色だ。実際に、バーディはビハインドを負ったボーンマス戦、アストン・ヴィラ戦、ストーク戦と3戦連続で同点ゴールを決めており、リヤド・マフレズに次ぐ得点源だ。チームがボールを奪いロングフィードした瞬間、矢のようにかっ飛んでいく彼の姿を、岡崎のファンは何度も目にしているはずだ。

現在28歳のバーディは、名門シェフィールド・ウェンズデイのユースで育ったが、16歳のときにチームを追われ、ノーザンプレミアリーグ・ディビジョン1(8部相当)のストックスブリッジ・パーク・スティールズに加入。2007年にトップチームデビューを果たす。その後も、移籍したハリファクス・タウンでは2010-2011シーズンの年間最優秀選手に、2011-12シーズンにはフリートウッド・タウンでも好調を維持し、選手投票によるクラブの年間最優秀選手に選ばれている。行く先々で結果を出し、トップレベルまで一歩一歩上り詰めてきた、まさに叩き上げのキャリアだ。

レスター・シティへの加入は2012年5月。フリートウッド・タウンに支払われた移籍金100万ポンドは、イングランド実質5部以下のアマチュアリーグのチームが受け取る金額としては最高額だったという。

そんなバーディも、開幕前にちょっとした問題を起こしてしまったことは記憶に新しい。英紙『サン』によれば、市内のカジノで東アジア人と思われる男性に向かって「ジャップ!」を連呼。人種差別発言として非難を浴びた。その後バーディは岡崎にも謝罪。岡崎自身も地元紙に向けたコメントで「良い関係を築けているし、彼はいい奴ですよ」と、問題がないことを強調している。ラニエリ監督も謝罪を受け入れ、それ以上バーディの責任を追及することはなかった。

岡崎やラニエリ監督の擁護の甲斐あってか、公の場での“うっかり”も、彼のパフォーマンスを落とすことはなかった。バーディは毎試合、最後までその走力を発揮し、チームに貢献している。我々日本人にとって、彼の印象は決して良いものではなかったかもしれないが、「意外と真面目な働き者じゃないか」と認識を改めた方も多いだろう。そして、彼と岡崎との信頼関係は、2節での岡崎プレミア初ゴールという形で実を結ぶことになったのだ。

記事一覧(新着順)

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

最新号を無料配信中!
電子マガジン「ザ・ワールド」
No.237 シーズン開幕! 欧州4大リーグ大予測
theWORLD(ザ・ワールド)は世界中のサッカーを網羅する、日本初のスマートデバイス対応フリーミアム 電子マガジン!

雑誌の詳細を見る

人気記事ランキング

INFORMATION

記事アーカイブ