プレミア勢がCLで勝てないのは激しさが失われたから? キャラガー氏が指摘
フィジカルな戦いの方が相手も嫌がると主張
UCL第1節でユヴェントスに1-2で敗れたマンC photo/Getty Images
なぜプレミアリーグ勢がチャンピオンズリーグで勝てないのか。今回もグループステージ初戦でチェルシー以外の3チームが敗れ、早くもイングランドサッカー界には沈痛ムードが漂う。
近年のこうした現象について、元リヴァプールDFジェイミー・キャラガー氏はイングランドらしさの欠如を理由に挙げた。同氏はマンチェスター・シティの戦いで気になった点があると語り、自身が欧州の舞台で戦っていたころとは変わってしまったと嘆いている。『デイリー・メール』が同氏のコメントを伝えた。
「エティハド・スタジアムの試合を見ていると、フレンドリーマッチのような雰囲気を感じることがある。チャンピオンズリーグの夜はまるでオペラのような感じになっていて、サポーターも静かに自分の席を取って展開を眺めている。やり方が変わったという人もいるが、正直ナンセンスだ」
「私はジェラール・ウリエとラファエル・ベニテスの下でUEFAカップとチャンピオンズリーグを獲得したが、2人とも欧州のチームはイングランドのようなスピーディーで攻撃的、そしてフィジカルの強いサッカーが苦手だと言っていた」
「最初の20分間はロングボールを選択し、まっすぐペナルティエリアを目指す。そしてセカンドボールの戦いにし、テンポを持っていくんだ。チェルシーも欧州の舞台ではドログバの強さを最大限に活かしていた。マンCにも爆発的で攻撃力のある選手が揃っているし、プレミアリーグの時以上にアグレッシブに戦わないといけないよ」
マンCはダビド・シルバやサミル・ナスリといったテクニシャンが揃っており、ポゼッションを重視して戦うことが多い。しかしキャラガー氏はイングランドらしさが失われ、相手が脅威に感じていないとの意見だ。
まだ第1節が終わっただけだが、不思議なことに最もイングランドらしいチェルシーだけが勝利した。マンUも足元の優れた選手を獲得し、ボールを支配して戦うスタイルを目指している。しかしそのやり方には欧州のチームが嫌がるイングランドらしさが欠けてしまっている。少し丸くなった感もあるプレミア勢に必要なのは、テクニックよりも戦う気持ちかもしれない。