ズラタン・イブラヒモビッチとエディンソン・カバーニのどちらがチームに欠かせない選手かと問われると、PSGサポーターはどう答えるだろうか。33歳のイブラヒモビッチは常にチームをリードする存在であり、欠かすことはできない。一方のカバーニはサイドで起用されているためか、ナポリ時代のような爆発力は見られない。イブラヒモビッチの欠場と、カバーニの欠場では響く重みも違ってくるはずだ。
しかし『レキップ』はカバーニが欠かせない選手だと語る。ナポリ時代よりも得点数が減っているカバーニだが、昨季はリーグ戦で18ゴール、カップ戦で16ゴールを挙げている。ナポリ時代にはすべて合わせて30本後半あたりまで数字を伸ばしていたので、やはり物足りないかもしれない。しかし、特筆すべきはカップ戦で決めている16ゴールだ。
カバーニは昨季のリーグカップ決勝のバスティア戦で2ゴール、クープ・ドゥ・フランス決勝のオセール戦で1ゴール、今季の始まりを告げたフランス・スーパーカップでリヨン相手に1ゴールと、重要なカップ戦で毎回得点を挙げているのだ。昨季のチャンピオンズリーグ決勝トーナメントのチェルシー戦でもカバーニは貴重な得点を挙げている。
さらに12日に行われたボルドーとのリーグ戦では、イブラヒモビッチの穴を埋める2ゴールの活躍を見せた。イブラヒモビッチが欠場したことで中央のポジションが回ってきた形だが、重要な局面で得点を挙げることが得点力のあるFWということになってくるのではないか。同メディアも昨季から続く重要なシーンでの得点が自信を与えていると伝えており、4-3-3の中央に入ったことで能力が解放されたと賛辞を送っている。
イブラヒモビッチが戻ってくれば再びサイドに回り、カバーニは脇役となるだろう。それでも、PSGにとってカバーニは今最も外せないストライカーになりつつある。