得点力のあるFWはどこにいる? ヴェンゲル「欧州にストライカーがいない」

技術のあるMFが溢れすぎていると懸念

技術のあるMFが溢れすぎていると懸念

今夏ストライカーをとらなかったヴェンゲル photo/Getty Images

決定力のあるFWはどこかにいないのか。日本代表を応援する者ならば、1度や2度思ったことがあるだろう。欧州や南米の強豪国にはいて、日本を含むアジアにはいない。これが世界との差だと感じる人も多いはずだ。しかしアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、欧州にも得点力のあるFWはいないと考えているようだ。

『ガーディアン』によると、エリートクラブの指揮官が集められるUEFA監督フォーラムにおいて、ヴェンゲル監督はストライカーが欧州にいないことが話題に上がったと明かした。

「現代のストライカーの多くは南米出身者だ。欧州ではこれ以上のストライカーは生まれてこない。以前のスペインはセスク・ファブレガスを最前線で起用していたし、EURO予選のドイツもスコットランドとポーランド相手にマリオ・ゲッツェを最前線で起用した。彼らは典型的なストライカーではなく、あくまで創造性のあるMFだ。つまり彼らのチームにはストライカーがいないんだ。欧州では誰がストライカーなんだ?」

確かに現代サッカー界で得点力のあるFWといえば、ウルグアイ代表のルイス・スアレス、アルゼンチン代表のセルヒオ・アグエロといった南米の選手が思い付くかもしれない。ヴェンゲルはこうした状況を作り出した原因は育成の現場にあると語っている。

「現代の育成は技術のある攻撃的MFを無限に作り出してしまっている。私はもっとアカデミーの若い世代から専門性のある選手を育成する必要があると思う。5〜12歳の間に技術的なスキルを習得し、12〜14歳でスピードとフィジカルの部分を鍛え始めていく。そして14歳からはポジションの特異性を学ぶ。もっと若い時期から専門的な仕事を身に付けさせるべきだろう」

俊敏さと技術を持ち合わせた攻撃的MFは、現代サッカーには溢れている。日本代表では、香川真司や清武弘嗣といった人材がそれに当たる。彼らは日本にとっても完成品であり、育てるうえで1つのモデルとしてしまっている部分があるかもしれない。岡崎慎司は代表の得点源だが、岡崎のような選手を輩出しようとしているアカデミーがどれほどあるのか。ボールコントロールにこだわりすぎているところもあるだろう。点を取るというサッカーの基本中の基本にこだわる育成が求められているのかもしれない。

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