レアルがヴェンゲル招聘に動いていた!? かつての会長が語る

銀河系軍団よりもアーセナルを選んだヴェンゲル

銀河系軍団よりもアーセナルを選んだヴェンゲル

確固たる信念を持つヴェンゲル photo/Getty Images

タイトルが少ない、補強に消極的だと批判されることもあるアーセナルのアーセン・ヴェンゲルだが、1つのクラブを長く率いるのは想像以上に難しいことだ。ヴェンゲルは様々な批判を受けながらも、アーセナルの指揮官として成功を収めていると言えよう。しかし、レアル・マドリードではどうだっただろう。

『デイリー・ミラー』によると、かつてレアル・マドリードで会長を務めたラモン・カルデロン氏は、過去にヴェンゲルをレアル・マドリードへ招聘しようと動いたことがあった。それも1度ではなく、何度か招聘にチャレンジしたようだが、結局ヴェンゲルはアーセナルから離れなかった。同氏はヴェンゲルが監督の理想的なモデルの1人だと語り、招聘に動いた経緯を語っている。

「選手にしても監督にしても、優れたキャリアを形成してきた人物の多くはレアル・マドリードのようなビッグクラブに来ることに興味を持つものだ。しかし彼が私に語った言葉を今も覚えているよ。ハリウッドに行くのか、それともサッカーチームを作るのかとね。これはレアルのようなスターだらけの銀河系軍団を率いるのか、適切なサッカーチームを作るのかということを意味している」

「イングランドでは、アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドのように非常に長い時間クラブに留まることができる。しかし、スペインでは難しい。バルセロナやレアル・マドリードのファンはタイトルおよびトロフィーしか見ていないし、監督との信頼はそれだけだ。イングランドでは他の何かがあるし、クラブと監督の間に良好な関係がある。ヴェンゲルがその証拠だよ。彼はアーセナルで上手くいかない時もあったが、アーセナルを愛していた。これには敬意を払わなければいけない」

「モウリーニョを見てみるといい。彼は国王杯やリーグタイトルを獲ったが、解雇されてしまった。モウリーニョはクラブとの関係にも問題を抱えていたからね。ファビオ・カペッロも成功を収めたが、ファンは彼のプレイスタイルに不満を持っていた。我々は彼を解雇するしかなかった」

「ヴェンゲルはそういった類の監督ではない。彼のチームは人々を魅了している。彼は非常に親切な人間だし、素晴らしい監督だ。彼の成功を願っているが、マドリードでも良かったんじゃないかと思ってしまう。ただ、レアルは厳しいクラブだ。魅力的なスタイルより、勝たないといけない。レアルに来る場合は克服しないといけない」

確かにアーセナルのサッカーは見ている者を楽しませるが、在任期間の割にタイトルが少ないのは否定できない。仮にヴェンゲルがレアルの監督になっていれば、3年と持たなかった可能性もあるだろう。彼には確固たる哲学があり、ハリウッドスターは生まない。これが補強に大金をかけない理由の1つでもあるのだろう。勝利か、スタイルか。難しいテーマだが、ヴェンゲルは現代サッカー界でも珍しい一貫性を持った指揮官なのかもしれない。

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