オランダが勝てない理由は「中間層」にあり! 珍しい世代交代の失敗例

ピークを迎えた選手が不在のオランダ

ピークを迎えた選手が不在のオランダ

崖っぷちのオランダ代表 photo/Getty Images

オランダが勝てない……。7日のトルコ戦に0-3と完敗を喫したことで、EURO予選グループAでまさかの4位となり、もはや3位に滑り込んでプレイオフでの出場を狙うしか手がなくなっている。昨年のワールドカップで3位になってから1年ちょっとしか経っていないが、いったいオランダ代表に何が起こったのか。

オランダが勝てない理由で真っ先に思い浮かぶのは、FWアリエン・ロッベン、FWロビン・ファン・ペルシー、MFヴェスレイ・スナイデルといったスターが揃うベテラン組に頼りすぎていることではないだろうか。相変わらずスナイデルのパスは正確であり、ファン・ペルシーに代わるストライカーも見当たらない。彼らが年齢と共に衰え、それに代わる若手が出て来なかったことがオランダ代表の凋落に繋がったという意見は多いが、本当にそうだろうか。

実際、オランダ代表には優秀な若手が揃っている。マンチェスター・ユナイテッドでプレイするFWメンフィス・デパイは今やチームの中心であり、トルコ戦でも危険なシーンを作り出している。その他にもアヤックスでプレイする22歳のMFデイヴィ・クラーセン、ワールドカップでも活躍したMFジョルジニオ・ワイナルドゥム(24)、DFステファン・デ・フライ(23)、負傷したロッベンに代わってウイングを務めたFWルシアーノ・ナルシンフ(24)と、若手は確かに育っている。

問題は、ベテランと若手の間の中間層が欠けていることだと『デイリー・メール』は指摘する。若手でもなく、年老いてもいない。つまり脂の乗り切った世代である26〜30歳あたりの世代がほとんどいないのだ。その証拠にトルコ戦の11人には、26〜30歳の世代はわずか2人しか入っていない。右サイドバックのグレゴリー・ファン・デル・ヴィール(27)、GKヤスパー・シレッセン(26)の2人だ。

ファン・ペルシーやスナイデルはピークを過ぎたが、前述したデ・フライやワイナルドゥムはまだ若く、この日左サイドバックに入ったジャイロ・リーデヴァルトに至っては18歳だ。彼らは将来代表を背負って立つことが期待される人材だが、まだピークが来ていない。つまり今のオランダはピークを迎えた選手がいない状態で戦っていることになる。

昨年のワールドカップも確かに3位に入ったが、グループリーグではオーストラリア相手に2失点を喫する危ない試合を演じ、決勝トーナメント1回戦のメキシコ戦は終了間際のゴールで何とか延長戦に持ち込み、そしてロッベンのシミュレーションとも取れるPKで辛くも勝利を手にしている。その後の準々決勝、準決勝でもオランダは得点を奪えなかった。3位という成績は偉大でも、そこにラッキー要素が絡んでいたのは間違いない。それが今大会は全てアンラッキーに出てしまっており、オランダを過大評価しすぎている部分があるのかもしれない。

中間層がいないという珍しい形で世代交代に失敗したオランダ代表は、予選で姿を消してしまうのか。オランダ国民が信じたくない瞬間は刻一刻と近づいている。

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