今夏にフェリペ・メロやジェフリー・コンドグビアらを獲得したインテルが、06-07シーズンのチームを思わせると話題になっている。当時もロベルト・マンチーニが率いていたが、似ているのはプレイスタイルの話ではない。所属選手の身長だ。
今夏に獲得したメロやコンドグビアもそうだが、ほとんどの選手が180cmを超えている。『Inter News.It』によるとチームの平均身長は184.7cmに達し、前節のカルピ戦のスタメンで180cmに満たないのはDFガリー・メデルとFWロドリゴ・パラシオのみだ。身長だけでなく、MFフレディ・グアリン、ジェフリー・コンドグビアと、とにかく今のインテルはパワフルだ。まさに巨人化が進んだイメージだ。
06-07シーズンにセリエA優勝を達成した際にも、チームにはFWズラタン・イブラヒモビッチ(195cm)、MFパトリック・ヴィエラ(192cm)、GKフランチェスコ・トルド(196cm)、DFファビオ・グロッソ(190cm)、DFマルコ・マテラッツィ(193cm)と190cmオーバーが5名も在籍しており、マンチーニ監督が大型の選手を好んでいることが分かる。
そうなってくると気になるのは日本代表DF長友佑都だが、長友は170cmと現在のトップチームでは最も低い。カルピ戦でサイドバックを務めたファン・ジェズスとダヴィデ・サントンもそれぞれ185cmと187cmでかなり大きい。新加入のアレックス・テレスも181cmだ。
一方で今夏に放出された選手の中にはジョナタン(170cm)、ジェルダン・シャキリ(169cm)と小型の選手がいる。もちろん身長だけで全ては決まらないが、特に長友とジョナタンはDFであり、マンチーニ監督がDFラインに背の高い選手を揃えたいと考えても不思議はない。長友には大型選手にはない俊敏性で身体的ハンデを跳ね返してほしいが、今季も出だしは厳しいものとなりそうだ。